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例) 多治見 まち イベント

こと  2023.12.28

あんフラワーづくり 「多治見るこみち」体験レポート⑥

あっつう度

多治見市近郊、東美濃エリアで開催される体験型観光プログラムを集めた「多治見るこみち」。地元に暮らす人が企画・案内人となって、まちの魅力を発信しています。主催しているのは、A2 webを運営するたじみDMO。実際に体験することで、魅力をより一層伝えられたら……と、A2 web編集部・さわだが今年も足を運んでみました。今回は、韓国発祥のスイーツ「あんフラワー」体験です。

 

多治見るこみちの概要と予約方法などは、体験レポ―ト①アロマオイルブレンドづくりの記事をチェックしてください。

 

自分だけのアロマオイルづくり「多治見るこみち」体験レポート①

 

 

白あんで作る韓国発祥の花菓子

羽田野さんがつくったあんフラワー

こんなスイーツ見たことない……!目にした瞬間に釘付けになったのが今回のプログラム。今年から多治見るこみちに新しくエントリーされた「あんこのお花絞り教室」です。

 

パティスリーで見かけるような生クリームデコレーションの要領で、あんこを絞って花を造形する「あんフラワー」は、韓国発祥の人気スイーツなのだとか。その見た目の愛らしさから日本でも注目され、韓国で技術を習得された方が各地で教室や店舗を経営したことで、日本でも人気が高まっています。

 

一見しただけで、細かい作業が予想される今回のプログラム。果たして初心者の私にもできるのでしょうか。一抹の不安を覚えながらも、思いきって申し込んでみました!

 

 

会場は本町オリベストリートの老舗料亭・割烹松正

割烹松正の玄関口 店に一歩足を踏み入れるだけで歴史を感じる佇まい

会場は、本町オリベストリートにある老舗料亭「割烹松正」。1902(明治35)年に建てられた建物はとても趣きがあり、一歩足を踏み入れるだけで非日常感が味わえました。いくつもの個室を横目に、磨き上げられた細い廊下を進むごとに緊張感とわくわく感が高まります。今回は、2階の中庭が見えるお座敷の一室に通されました。

 

100均で揃えられるものから専用の道具まで

笑顔で迎えてくれたのは、平井町であんスイーツ教室「凛花音(りかのん)」を営む羽田野照美さん。テーブルには、さまざまな道具が並んでいます。私以外の受講生も初挑戦ということで少し緊張した面持ち。

 

「今回は3種類のお花に挑戦してもらいます。失敗した!と思っても何度でもやり直しができますし、最後にお重箱に敷き詰めると、単体で見ている時よりも不思議とステキに仕上がるですよ!楽しんでやってみてくださいね」朗らかな先生の言葉かけに、ほっとしました。

 

 

天然素材でからだにもやさしいスイーツ

 

あんフラワーは、インゲン豆でできた白あんにカボチャ(黄色)やビーツ粉(赤系)、バタフライビー(青系)などの天然色素を混ぜて色づけしています。色素を複数混ぜ合わせて色の変化を、そして白あんの配合量で濃淡を表現。やわらかい色調も魅力的です。「絵の具のような感覚で混ぜていきますが、なかなか思い通りにならないところもあって。それがまた奥深く、楽しさの一つです」

 

 

「かわいい」を生み出すのは一苦労

 

あんこを色づけしたら、口金をつけた絞り袋に入れていきます。フラワーネイル(※)は左手に、絞り袋を右手に持ち、フラワーネイルを反時計回りに回転させながら絞っていきます。「絞り袋は角度を変えるくらいで動かさないのがポイント」と羽田野さん。それが思った以上に難しい!

 

※花絞りする時の道具(道具の写真:木の土台がついているもの)

 

不格好でも一つひとつ形になると愛着も沸いてきます

そして、あんこはクリームよりも粘度があるので、絞るのに握力も必要でした。適量を出さないと、角もきれいに出ません。「慣れてくるとだんだん楽になってきます。気温が低いとあんこが固く感じることも。水を増やしてやわらかくすることもできます」

 

手元に集中して無心になって取り組みました。いつしか会場は静かに……。

 

「どんなお花でも、中心から放射線状に伸びていますよね。そこを意識してもらうと、一気に花らしくなりますよ」羽田野さんは一人ひとりに対して、時には手を取りながら丁寧にアドバイス。アジサイのような小花、カーネーション、バラと少しずつ難易度を上げながら、3種類の花ができあがりました。

 

 

いよいよ仕上げ!お花を重箱に詰める

私はピンクのグラデーションでつくりました
専用の道具・フラワーリフターを使って花を移動させる

あらかじめ重箱の底には黒米入りの餅米が敷かれていて、ここに白あんの花を置くことで、食べた時におはぎのような味わいに。色のバランスを考えながら、フラワーリフターという専用の道具を使って移動させていきます。指を入れるところには角度があり、刃先も柔らかくしなるので花が移動しやすい!重箱に均一に並べてしまうと、のっぺりとした印象になるので、不規則に、立体感もつけながらデコレーションしていきました。

 

華やかでプレゼントにもぴったり 「個性が出るのがおもしろい」と羽田野さん

重箱が額縁のようになって締まって見えるからでしょうか。はじめに羽田野さんが言われていたように、初めての挑戦でしたが、食べるのがもったいないくらい素敵に仕上げることができました。

 

 

自分に戻れる時間をつくるきっかけ

 

羽田野さんは、2022年のはじめInstagramで偶然あんフラワーに出合い、一目惚れ。すぐに教室を探し、何度も講習を受けて指導者への道を歩みました。始めた頃は、お母様の介護でとても大変な時期だったそうです。

 

「子育てや介護などいろいろなことを抱えている時こそ、何かに向かう集中力が頭を切り替えてくれる。同じように日々忙しくされている方に、自分に戻れる時間をつくるきっかけになれば……」と微笑みます。

 

教室名の「凛花音」は、娘さんとお孫さんの名前からとったのだとか。家族の協力があったから今があると話す、羽田野さんにぴったりの名前です。贈り物にも喜ばれる愛らしい見た目。笑顔の中心に、あんフラワーがある風景が浮かびました。

 

 

 

時間を忘れて没頭できる楽しみが見つけられる。

やはり「多治見るこみち」のキーワードはこれだと感じました。今回も素敵な出会いがありました。

 

次回は、こども陶器博物館で行った転写体験の様子をレポートします。お楽しみに!

 

 

多治見るこみち

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MAIL tajimirukomichi@tajimi-dmo.jp
https://tajimirukomichi.jp/

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