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例) 多治見 まち イベント

こと  2023.01.02

本町オリベの月めくり新年号 -睦月- 2023.1

あっつう度

明けました!おめでとうございます!新しい一年がはじまりましたね。

年末から年明けにかけて話題になるのは、なんといってもお雑煮のこと。出身地だけでなく家庭でもそれぞれ色が出ますよね。私の地元は白みそベースでお餅は丸もち、具はあまり切らず里芋は丸のまま、大根も金時人参もドーンと輪切り!食べるとおなかいっぱいになって、腹ごなしに初詣…が毎年のパターンです。

さて本町オリベストリートも新年モード!なにやら今年はいろんなことがスタートする年になりそうです。新年にぴったりな楽しい話題はないかな~と探していたところ、見つけました。老舗の料亭で〇〇。

お届けするのは「おせちに入っている海老にはマヨネーズをちょっとつけて食べたい!」、本町オリベストリートのぱんちゃんです!

 

 

 

ここでこそ!のお楽しみ。料亭で落語会

広間にあらわれる高座

ここ1、2年ほど、私ぱんちゃんには寝る前のちょっとしたお楽しみがあります。それは落語を聞くこと。もともとラジオが好きで耳で楽しむコンテンツに興味があったのですが、なかなか手が出せずに時が過ぎ、一回聞きたいなぁと思いながらも頭の片隅においやっていた落語。

昨年の7月末にヤマカまなびパークにて行われた「桂二葉独演会」、これが私にとって初の生落語となりました。いやー楽しかった。人気の落語家さんということもあり、お客さんも期待十分、そしてそれに応える二葉さんとで、会場が暑い暑い。

これに味を占め、また行きたいなぁと主催の大日落語会のHPを眺めていたところ、なんと本町オリベストリートで聞ける!!!これは行くしかない!と思い、まずは会場となる松正の女将さんに相談することに。

店内に入ると、タイムスリップしたみたい

本町オリベストリートの中でも特に風格のあるたたずまい、今回の会場となる老舗料亭の松正です。ぴかぴかの玉石が洗い出された玄関を通り抜けると、吹き抜けの開放的な空間があらわれます。この建物は明治時代に建てられたもので、当時の流行や時代背景などがところどころに見られます。(本町オリベストリートの過去のInstagram記事でちょこっと紹介しています。よかったらどうぞ)

たまに用事があってお邪魔させてもらうのですが、松正に行くのは私にとってちょっとした楽しみなんです。こんにちはと声をかけると、はいはーい!とパタパタ出てきてくださるのは、いつも着物を素敵に着こなす松正の女将さん。元気いっぱいの笑顔で「あらーこんにちは!いつもありがとうね~」と声をかけてくださり、お会いするだけでパワーをもらえる!松正の魅力はお食事や設えなど沢山ありますが、やっぱり女将さんが一番の魅力だよなぁとお会いするたびに思います。

落語の取材をしたいとお話すると、「ええやなぁの~、新しい人に見たり来たりしてもらうのは大歓迎!」とご快諾いただき、次にお話をお聞きした大日落語会の山村さんをご紹介いただきました。

手作りの階段に、背の高い高座…

「主義主張とかね、ないよ!自分が楽しいでやってるだけだもん」と笑いながらお話くださったのは、大日落語会の山村さん。多治見で年4回の落語会を開く大日落語会は、2015年から始まった会なのだとか。年間40~50席の落語を聞きに行くという山村さん、これは!と思った落語家さんには直接楽屋へ訪ねて出演の交渉をすることも多いんだそうです。

机を重ねて作った高座に赤い毛氈、マイク。高座に登るためにつけられた階段には「山村」の千社札…「もちろん階段も手作り。うちの落語会はぜーんぶ手作り!チケット、チラシから会場のセッティングまで全部自分たちでやってるよ」職場のスタッフさんやお知り合い、ご兄弟など…どこからともなく集まってみんなで準備をするそうです。ちなみにこの高座、実際に目の前にすると思ったよりも大きく、これ結構な高さですねとお聞きしたら、「いや本当はあと20 cmくらい高くしたいんだけど、鴨居があって後ろの人が見えなくなっちゃうからね~」とのこと。あとで調べてみると、理想はお客さんの目線に演者の膝がくるあたりということで、80センチほどの高さは必要だそうです。

高座の横に立つ“めくり”と呼ばれる演者の名前を書いた紙の札、こちらも手書きの寄席文字。「はじめはPCで作ってプリントしてたんだけど、やっぱり味気なくてね。手書きにしたら、珍しいって喜んでくれる落語家さんもいるよ」

こちらは中入り後のお色直ししたお着物

開演は14:30、最初に会の説明があってからいよいよ落語会のはじまりです。今回は春風亭正朝さんの独演会。赤い毛氈に映えるきれいな青色の羽織と着物でご登場でした!

大広間の一番奥に高座があって、特等席はやっぱり一番前。背もたれ付きの座椅子に座布団が敷かれ、とってもリラックスして落語を楽しむことが出来ます。その後ろには正座イスと座布団の席が2列ほど、後ろ半分はイス席と、いろんなスタイルで楽しめるのもいいですよね。自由席だったので、私は前から二列目の座椅子席に着かせてもらいました。

落語の演目はその日のお客さんに合わせたものを選ぶのが一般的。まくらと言われる前置きでお客さんの雰囲気をつかみ、お話が始まります。今回は「蔵前駕籠」「悋気(りんき)の火の玉」、中入りをはさんで「夢金」の3席を聞かせてもらいました。前の方の席だったこともあり、演者の正朝さんの目線やちょっとした仕草、懐からなにか取り出す仕草(後で見たら小さな時計でした)までしっかりと堪能。しかし落語の本筋に入ってしまうとそんなことは目に入らず、完全に正朝さんの創り出す江戸の空気に入り込んでしまい…気が付いたらサゲ(落ち)。あっという間の2時間でした。

休憩のことを中入りというのは、相撲と落語くらいなんですよね。と正朝さんより

松正でやる落語会は、ここからがまたお楽しみ。演者さんを囲んでの食事会です。今の今まで落語を聞いていた大広間をあっという間に片づけ、宴会場に早変わりします。

会場のセッティングをしている間、お客さんは他の部屋で暫し休憩を。温かいお茶をいただきながら、同室だったご夫婦に少しお話をお伺いしました。よく来られるんですか?とお伺いすると「松正にはよく来るよ、今月3回目だもん。でも落語は2回目かな」。なるほど、松正のご常連で、じゃあ落語も…という方もおられるみたい。

準備が出来ました!と声がかかり大広間へ行ってみると、いくつかのセクションに分けられたテーブル。上にはビールやグラスの他に字の書いた筒状の紙が置いてあります。見てみると、三遊亭や古今亭の文字。そう、落語家の亭号がふられているのです。一番近くのお席、“林家”の4人に声をかけると、「落語、よく来ます。やっぱり落語のあとに食事会があると楽しいよね」。もちろん正朝さんもテーブル(春風亭のお席でした)に着き、みなさん談笑しながらお酒や食事を楽しんでおられました。

落語話に花が咲く!

今回私は食事会に参加できなかったのですが、これは参加した方が間違いなく楽しい!次回は一緒に食べて飲んで話す!そう心に決め、賑やかな松正の大広間を後にしました。

 

■松正

【営業時間】予約制

【定休日】不定休(要予約)

多治見市本町5-29

0572-22-5195

 

■第24回大日落語会「入船亭扇遊独演会」

【日時】2023年2月26日 14:00開場、14:30開演予定

【場所】松正

【申し込み先】大日落語会 0572-21-2670

*詳しくはHPをご覧ください。

 

 

 

1月のイベント情報(詳しくは各施設へお問い合わせください)

■tsunagu「かもしか道具店POP UP SHOP」

萬古焼の産地、三重県菰野町に窯を持つ山口陶器のオリジナルブランド。年末年始の調理にもおすすめな器や道具が並びますので、ぜひお越しください。

【日付】2023年1月15日(日)まで

【時間】11:00~18:00(火曜定休)

*年始は1月4日から営業

 

■多治見市PRセンター 「本町オリベストリートの骨董市」

アンティーク天地堂より陶器や塗りの器、お盆、置物、家具といった様々な骨董品約100点を展示販売します。

【日付】2023年1月4日(水)~1月30日(月)

【時間】10:00~18:00

アンティーク天地堂可児店は通常営業しています。(岐阜県可児市皐ケ丘1-116)

 

■IRISE antique、三角屋合同企画展 「和の設え」

毎年恒例の三角屋との企画展、「和の設え」。手軽に取り入れやすい印判皿を中心に漆碗や土ものなど幅広いラインナップになっています。ぜひお立ち寄りください。

【日付】1月9日(月・祝)まで

【時間】11:00~17:00

 

■マルト水野陶器 「初売り、数量限定福袋」

1月2日は初売り。2、3日は福袋の販売(限定15袋)があります。2~5日はsaleも。ぜひお立ち寄りください。

 

■多治見市文化工房ギャラリーヴォイス 「牛コレPlus やきものの現在 土から成るかたち-PartⅩⅨ」

【日付】2023年1月5日(木)~2月7日(火) 入場無料

【時間】10:00~18:00

【休廊】水曜日

 

■銀座商店街 銀ブラ市(毎月第3土曜開催)

【日付】2023年1月21日(土)

【時間】9:00~12:00

 

■オマケ 「本町オリベストリート 春のなでしこまつり2023」

花餅やお雛様で彩られた本町オリベストリートで、一足お先に春気分を楽しみましょう!

【日付】2023年2月18日~3月5日

【時間】10;00~16:00

【場所】千華咲庵(陶都創造館横)、産業文化センター、子ども情報センター、本町オリベストリート付近の店舗など

 

 

 

新しい年が始まるとなんだかワクワクしますが、外は冷たーい風がピューピュー吹き、車のフロントガラスは凍てつく寒さです。通勤途中に見るバケツの氷を見て「今日の厚さだと、結構冷え込んでるな…」なんて考えながら歩く道のりは手や耳が凍ってしまいそうですが、それも毎日の楽しみということに!

今年は新しいモノ、コトが盛りだくさんになりそうな本町オリベストリートです。まずは来月開催予定の「春のなでしこまつり2023」をお楽しみに。春を先取りするようなほんわかした企画を沢山ご用意してお待ちしております。ではまた来月お目にかかれますよう。

 

Instagram @oribestreetでは、本町オリベストリートのイマをお届け!ストリートの風景や新しい情報を随時お届けしています。各お店情報などは本町オリベストリートのHPを参考になさってください。

たじみDMO(本町オリベストリート事務所)

507-0033
本町6-6
TEL 0572-21-2765
MAIL oribe@tajimi-dmo.jp
https://www.oribe-street.com/

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