バロー文化ホール企画展「世界の楽器博物館」開催のお知らせ
その昔、ながせ商店街にCDショップがあったのをご存知ですか?お店の名前は「Music Shop SOFT」。現在は、靴屋の「Enots REVIR Company」、パッチワークキルトを扱う「Mother’s Dream」がある、あの場所です。この2店舗が開業する前は、我々 たじみDMOの前身会社「多治見まちづくり株式会社」の事務所も入っていました。
近年は、音楽のWEB配信サービスが主流になり、まちからCDショップがなくなりつつあります。多治見も例外ではありません。
1975(昭和50)年に開店した「Music Shop SOFT」。CDやレコード、さらにはギターなどの楽器販売を行い、地下には演奏スタジオも備えられていました。多治見出身のミュージシャン・黒夢が、デビュー前にこのスタジオで練習していたのは有名な話。お店の入り口では、大きなベートーヴェンの顔オブジェが迎えてくれる、ながせ商店街のランドマーク的な存在でした。わたしも、学生時代によく訪れた思い出のお店の一つです。
この「Music Shop SOFT」の店主・土屋明弘(つちやあきひろ)さん(※)が、世界中を旅して収集した100点以上の民族楽器をバロー文化ホールで展示するという情報をキャッチ。会期の最終日には、展示されている楽器を使ったワークショップやミニ演奏会が行われます。
※土屋明弘さんは2020(令和2)年にご逝去されました。今回の展示は、土屋さんを偲ぶとともに、世界各国の楽器の仕組みや演奏方法に触れ、音楽の楽しさを多くの方に知っていただきたい、という思いでバロー文化ホールが企画したものです。
細工が美しいインドの「シタール」「ヴィーナ」「サロード」などの大型の弦楽器や、ユニークな形のビルマの竪琴「サラン・ガウ」。イスラム教の教えとともに各国に伝わり、形や名前が少しずつ変化したと言われる弦楽器「ルバーブ」「ラバーバ」「ラワープ」など、珍しい形状の楽器が多数あります。
土屋さんご自身も、14歳からピアノを習い始め、社会人時代は当時勤めていた会社専属のジャズバンドを結成してサックスを担当。その後、尺八や三味線、大正琴などの邦楽にも挑戦し、音楽教室「民楽座 明奏学院音楽教坊」も主宰されました。オールジャンルの楽器に造詣が深い土屋さんが収集した楽器の数々。見たことがないような珍しい楽器を一堂に集めて紹介するこの機会をどうぞお見逃しなく。
■「世界の楽器博物館」土屋明弘コレクション
今回、100以上ある民族楽器を音源の種類によって4つのゾーン(弦楽器・笛・太鼓・マラカスなど)に分けて展示します。それぞれの楽器は自由に触れたり、音を鳴らすこともできます(一部除外あり)。
【期間】2023年3月19日(日)~3月25日(土)
【時間】10:00~16:00
【場所】バロー文化ホール(1階)展示室A
※入場無料、申込み不要
■関連イベント:打楽器アンサンブルViciic ミニコンサート
名古屋音楽大学打楽器科の卒業生・在校生による演奏会のあとに、ワークショップも行います。
【日にち】2023年3月25日(土)
【時間】①12:15~12:45 ②13:30~14:00
【場所】バロー文化ホール(1階)展示室A
【後援】名古屋音楽大学
※入場無料、申込み不要
イベントの詳細はこちらをご覧ください。なお、バロー文化ホールでは、3月19日(土)から25日(土)にかけて「まるごと1週間音楽の日inたじみ」と銘打ち、いろいろなジャンルの音楽を日替わりで楽しめるイベントが開催されます。無料で入場できるものもあります。ぜひこちらも併せてお出かけください。
507-0039
十九田町2-8
TEL 0572-23-2600
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