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例) 多治見 まち イベント

こと  2023.05.01

インバウンド需要が回復の兆し 丸モ高木陶器の取り組み

あっつう度

日本政府観光局が発表している月別・年別統計データ「訪日外客数の動向」によると、2023年2月に日本を訪れた外国人旅行者は1,475,300人。コロナ禍前の2019年2月には、およそ2,341,500人なので、最盛期から比べるとまだまだ少ない人数ではありますが、2022年の10月から感染症の水際対策が大きく緩和され、日本を訪れる外国人旅行者も増加傾向にあります。

 

これからますます日本、そして東美濃エリアを訪れてもらえるように、官民それぞれ、または一体となってさまざまな取り組みがなされています。昨年(2022年)には、多治見市とたじみDMOが連携し、多治見のインバウンド観光施策を推進するプロジェクトチーム「TIP(ティップ)」も発足し、魅力ある旅行商品の開発を進めているところです。

 

多治見市インバウンド推進プロジェクトチーム「TIP」発足記念講演会開催

 

今回は、市之倉にある商社・株式会社丸モ高木陶器が独自で行っている取り組みをご紹介したいと思います。

 

丸モ高木陶器は「温度をデザインに」をコンセプトに冷感・温感シリーズを展開。食器にこれまでにない付加価値をつけ、国内外から高い評価を得ています。

2023年3月、台湾のインフルエンサーが主催する日本ツアーがあり、台湾から十数名の旅行者が丸モ高木陶器を訪れました。

 

 

 

 

地元産業の素晴らしさを五感で体験

 

 

丸モ高木陶器には、一般公開していない地下1階地上2階のギャラリーが併設されています。これまで取り扱ってきた陶磁器、陶器、ガラス、漆器、木製品が約40,000点展示されていて、その様子は圧巻です。

 

旅行者にうれしいフォトスポットも

台湾のインフルエンサー・酒雄さんがプロデュースした今回の日本ツアー。参加したのは、酒雄さんのファンと陶器関係者。2つのグループの合同旅行です。4泊5日で、名古屋城や大須、岡崎公園、関谷醸造などの愛知県を中心に周遊し、2日目に多治見へ来訪されました。

 

大迫力の大型モニターで日本の四季を体感
日本酒・三千盛と江戸前寿司を目の前で

 

ギャラリーの奥には、リノベーションされたオープンキッチンとそれを囲むようにカウンター席が設えてあります。絢爛豪華な雰囲気で、プレミアム感があります。ここでは、日本の四季を映像で体感したり、出張専門の寿司職人が目の前で握る江戸前寿司に舌鼓を打ちました。食材や生産者のこだわりを伝えながら、目の前で華麗に調理する様子に、旅行者のスマホ撮影の手が止まりません。外国人旅行者に、日本での滞在を楽しんでもらいたい! という丸モ高木陶器の強い思いが伝わってきます。

 

 

 

酒雄さんが考える、多治見の魅力

 

 

「モザイクタイルミュージアムや水月窯、そして丸モ高木陶器など、いろいろな場所に伺いましたが、個性的な人が多くてとてもおもしろいまちです」と酒雄さん。ディープな話も熱心に話してくれるのが好印象とのこと。有名な観光スポットよりも、‟その人に会うために”という動機の方が、持続的に旅行者を呼び込めるのでは、という言葉が印象的でした。

 

「すぐに美濃焼を理解するのは難しいかもしれません。でも、この辺りの子ども達は学校で陶芸の授業があるなど、日常の中に陶磁器が根付いていることを知りました。それをこの地域の個性としてもっと出していくといいなと感じます」

 

そして、最後にこんなお話も。「日本には‟一歩下がる”という文化がありますよね。これって、たぶん外国人には伝わらない部分かも。‟一歩下がる”どころか、理解してもらえるように自らぐいぐいと前へ進んだ方がいい。国が違うと、文化も異なるし政治的な背景があるかもしれないけど、それはメディアを通しての印象ということって大いにあるのではないでしょうか。何気ないコミュニケーションの中で、自然と理解が深められたら良いですよね」

 

 

産業と人……地域資源を活用しながら、この地域の活性化をツーリズムによっても実現できるといいですね。丸モ高木陶器には、6月にも再訪予定なのだとか。今後の展開が楽しみです。

 

 

◎株式会社 丸モ高木陶器

【住所】市之倉町1-12-1

【お問い合わせ】0572-22-3810

【ホームページ】日本語 英語 

株式会社丸モ高木陶器

507-0814
市之倉町1-12-1
TEL 0572-22-3810
https://www.marumo1887.com/

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