暑い夏、美味しい多治見のウナギ、そしてもう一つ夏の風物詩になりつつあるたじみDMO主催の「出店塾」が今年も行われました。

講師は東朋治さん（株式会社商業タウンマネジメント代表取締役）を招いて行われました。例年は全5回の講座を今年は全3回にし、ぎゅっと内容の濃いセミナーとなりました。

参加者の顔ぶれはいつか出店したい、創業をしたいといった想いの方々がメインですが、中には出店する人の相談によく乗る店舗の方の姿も。セミナー後、「新たに自分で出店・創業する計画はないのだけれど、話を聞いていたら私が創業したくなってきちゃった！」とお話されていました。

「不便や困りごとを解決するにはどうしたらいいか？それがビジネスになります」とセミナーの中で東さんは何度も伝えていました。

物件を探す上で知っておいた方がいい知識や、お店のテーマカラー、店名のこと、気をつけた方がいい建物のこと等、出てくる情報はとても具体的かつ、出店・創業に直結することばかりで受講者の方々は話を聞き入っていました。

最終回の3回目では最近、本町オリベストリートのかまや多治見にて創業をされた「タナカリー」の田中太郎さんの創業体験談を対話形式で。田中さんは以前の創業塾の受講者でもあります。

創業してみて、実際は何が大変だったか？どういうことを大切にしてきたのか？など、身近な人の話は受講者の方々にも気になる点が多かったよう。質問が多く飛び交いました。

最後には、個々の創業したいことの発表を。1回目の受講時に聞いた内容よりも密度のある事業計画になっている方や、創業内容が具体的になる方、出店場所を実際に探すべく動きたいと宣言した方など、受講した方それぞれに何かしらの実りがあるセミナーだったのではないかと感じました。

この出店塾は、まちなかで出店し創業したい方に聞いていただきたいセミナーとなっています。多治見市主催のTAJICON（たじみビジネスプランコンテスト）の応募に悩んでいる方の背中が押せる講座にもなっていると思います。今年は終了しましたが、興味がある方には資料もお渡しできますのでお気軽にたじみDMOへお問い合わせください。

ご参加いただいた皆様、そして講師の東さん、誠にありがとうございました。

講師 / 東 朋治（あづま ともはる）

株式会社商業タウンマネジメント代表取締役　　

1974 年神戸市生まれ。鉄鋼会社を経て神戸新長田地区の震災復興に10年以上従事。2010 年 有限会社協働研究所に転籍。中心市街地活性化、名物づくり、創業セミナー、ビジョン・プラン策定、被災商業地復旧復興、まちづくり会社設立・運営支援、タウンマネージャー育成などを担当。有限会社協働研究所取締役兼務で2017年2月 株式会社商業タウンマネジメント設立。内閣官房地域活性化伝道師。栃木県創業プロデューサー。