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例) 多治見 まち イベント

場所  2024.03.22

気になる!?あの人が好きな多治見のモーニング vol.5

あっつう度

朝から1日の元気を与えてくれるモーニング。皆さんは普段、朝食に何を食べますか? ついつい朝は簡単に済ませがちですが、おいしいものを食べて1日をスタートさせるのは、とても幸せなことだと取材を通じて感じるようになりました。

 

今回はいろんな人の「好き」が詰まった、いつもとは少し違うモーニングをご紹介します。

 

 

今回お話を聞いたのは、神奈川県出身の陶芸家・飯村わかなさん。多治見陶磁器意匠研究所(以下:意匠研)の卒業生で、もののけや妖怪をモチーフにした作品をつくっています。

 

意匠研とは、やきものを学ぶ施設で、多治見だけでなく日本全国、そして海外からも研究生が集まり、日々創作に励んでいます。美術大学やデザイン専門学校出身の研究生が多い中、飯村さんは一般の大学を出て就職後に意匠研に入りました。

 

もともと陶芸をやりたいと思いつつもタイミングが無く、旅行先で陶芸体験をする程度だったという飯村さん。陶芸体験だけでなく本格的に教えてくれるところはないか、美術の世界が向いているかどうかを分かる人に見てもらえないか、と思い探していたところ見つけたのが意匠研でした。

 

しかも、「入学のための提出書類が集まったら出そうかな」と思っていたらたまたま集まり、「仕事の休みが取れたら受ければいいか」と考えていたら、勤務先の都合で「休んでほしい」と言われた日程がドンピシャに試験日だった、という意匠研に導かれたようなエピソードも!

 

 

意匠研入学後は、同期に圧倒される毎日だったそうです。

「何も知らないで入学したから、周りの人が話している言葉が何一つ分からなくて挫折しました。陶芸や美術という違う畑に来たからしょうがないけれど……すごいところに来てしまったと思った」と飯村さん。

 

現在、飯村さんは普段は作家活動を続けながら、別の仕事もしています。昨年まで約9年間、岐阜県現代陶芸美術館で働いていました。美術館勤務は良いものをずっと見られるだけでなく、専門の学芸員から解説も聞けるので、美術品の見方や楽しみ方、展示の並べ方や意図を考えるようになったのだとか。

 

思い返すと、意匠研の卒業展示の時も、他の生徒は照明の当て方や場所など会場設営にこだわって話し合っていたそうです。

「あの時もよく分からず黙ってみんなの話を聞いていました。意匠研では毎日がびっくりしすぎていて、ほとんど記憶がないんです。でも、あの頃には分からなかったことの答え合わせを美術館でさせてもらった」と飯村さんは話します。

 

 

飯村さんの作品は妖怪モチーフと言っても、ホラーのような怖いものではなく、どこか愛らしさを感じます。小さい頃からジブリに登場するような、妖怪やファンタジー小説が好きだったそうです。作品の中には、一見普通のコップかと思いきや足が生えていたり、徳利に手が生えている作品も。生活に溶け込むような、よく見た人だけが気が付くようなさりげなさを大切にしているそうです。

 

KURIKURI ここでしか味わえないパフェモーニング

 

 

飯村さんがオススメするのは大畑町にある喫茶店「KURII KURI」。瑞浪の陶芸家・牧野まゆこさんから忘れられないカフェとして教えてもらったそう。店内はログハウス調で落ち着きがあり、ゆったりと過ごしやすい雰囲気です。

 

飯村さんにKURIKURIのどんなところが好きかを伺うと、シンプルに「うまい」の一言が返ってきました。初めて食べた時は「なんでこんなにおいしいんだ」と悩むほど感激したのだとか。モーニング、ランチ、デザート、ドリンク何を頼んでもおいしいから!と友人にも自信をもってオススメしているそうです。

 

ドリンク代で付けられるトーストもおいしそう!

飯村さん一押しのモーニングは、トーストやご飯のセットではなく、なんと「パフェモーニング」。KURI KURIでは平日の朝のみパフェを頼むと、本日のおすすめコーヒーまたは紅茶が無料でセットにできます。トーストがついてくるモーニングもありますが、暑い日にはパフェモーニングばかり出て、普通のモーニングが出なかった日もあるのだとか。

 

二度と同じ味には出合えない、期間限定パフェ

パフェは常時3種類あり、紅茶パフェと抹茶味のKURIKURIパフェの定番2種と、2週間に一度変わる期間限定のパフェから選べます。

 

紅茶パフェ(左)・チョコとキャラメルオレンジのパフェ(右) ※ランチセットにすると価格が変わります

今回は、定番の紅茶パフェ(1,050円)と期間限定のチョコとキャラメルオレンジのパフェ(1,150円)を注文しました。背が高いグラスに美しく盛り付けられており、見ているだけで胸が躍ります。アイスや生クリームの濃厚ゾーンから始まり、フルーツを挟みつつ、ゼリーでさっぱりと締めくくるので最後まで飽きることなくおいしく食べきれます。

 

期間限定のパフェは過去と同じ組み合わせのメニューを作らないようにしているそうで、毎回新しい味が登場し続けています。

 

「自分のこだわりというか趣味みたいなものですけれど、1回作ったらもうそれは終わったものとして次のパフェに挑戦しています」と話すのはオーナーの栗山隆治さん。新作が出たら必ず食べに来るという常連のお客さんもいるのだとか。

 

KURI KURIのオーナー 栗山隆治さん

今年で開店26年になるKURI KURI。もともとランチを2週間ごとに変えていたこともあり、それに合わせてケーキなどのデザートをはじめ、パフェにも力を入れるようになりました。パフェの材料は、アイスからゼリーまでなんと全てお店で手作りしています。市販のものを使用すると、市販品に合わせたパフェになってしまうそうで、パフェに合わせた望みのパーツにするために一から作っているそうです。

 

デザートの裏話や雑学などを綴ったエッセイも

 

 

各テーブルに置いてあるKURI KURI通信には、ランチスケジュールやパフェの紹介、季節のお知らせが書かれています。そして裏面には、びっしりと書かれたマスターのエッセイが!デザートの裏話や雑学などがユーモアたっぷりに綴られており、飯村さんも毎月楽しみにしているそうです。

 

 

マスターのエッセイをはじめ、パフェの紹介ポップやメニューなど、どれもぎっしりと書かれており、一つ一つに対するこだわりがひしひしと伝わってきます。特に印象に残ったのが、紅茶を入れるときに使用している水の違いを紹介しているメニューページです。オーナーの前職は研究職だったそうですが、それが納得できる分析で読み応えのあるメニューとなっています。

 

最後にお店をやっていて良かったことを伺うと、おいしかったと言われることが1番と答えた栗山さん。自信をもっておいしいものを届けるオーナーの熱量やこだわりがお客さんにも伝わってくるからこそ、根強いファンに愛されているのだと分かりました。

 

 

■KURI KURI

【営業時間】9:00~17:30(ラストオーダー17:00)(モーニング9:00~11:00)

※パフェの材料がなくなり次第、閉店する場合があります。

【定休日】火曜日(不定休あり HPのカレンダーで確認を)

【駐車場】あり

KURI KURI

507-0817
多治見市大畑町大洞48-28レインボーハイツ102
TEL 0572-25-0964
http://kurikuri1997.com/

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