多治見の魅力をもっと伝えたいメンバーで構成された多治見MAP制作実行委員会が制作した『FOR YOU MAP in TAJIMI　本町オリベストリート編』をご存知ですか？

このMAPは実行委員会メンバーが「〇〇なあなたに行ってほしい」をテーマに本町オリベストリート周辺で選んだ、多治見のスポットを紹介しています。多治見駅から本町オリベストリートへ向かう際、まちの魅力をより一層味わえるMAPとなっています。

制作メンバーの各スポットへの思いはMAPの紹介文に詰まっています。おすすめの食べ方、歩き方、ルート、こだわりなど伝えたいことは山のようにあって、書ききれないほど・・・・・・。そんな思いを多治見にこれから訪れる皆さんに読んでほしい！

ということでFOR YOU MAPの深掘りをA２web編集委員がリサーチ。今回は、2019年からながせ商店街でお店をオープンしているtekolinの渡邉直美さんを突撃。MAP内で紹介している「中華そば 鳥竹」と「Anlac☆408」について話を聞きました。

「tekolinは幼稚園のママ友がバザーのために集まって手仕事を始めたのをきっかけに、2019年にながせ商店街でオープンしました」と話すのはリーダーの渡邉直美さん。

店名の由来となった、へんてこで思わずくすっと笑ってしまうようなポチ袋や文具、スタッフ手作りのスカートやお弁当ナフキンなどこだわりの雑貨や洋品が並びます。雑貨店にカフェも併設されており、手作りフォカッチャとサラダがついた日替わりパスタランチも人気です。

渡邉さんは「駅からオリベストリートに向かう途中、ながせ商店街も歩いてほしい！」という思いから、中華そば 鳥竹とAnlac☆408を選びました」

まずは、tekolinから徒歩1分に位置する中華そば鳥竹を紹介。どんな魅力が溢れるのか、店舗の情報とともにお楽しみください。

「空腹な」あなたへ　中華そば 鳥竹

ながせ商店街でうどんやラーメン、きしめん、丼と30種類以上のメニューを提供する昔ながらの食堂です。店内はお昼時になると、年配夫婦やサラリーマン、子ども連れなどさまざまなお客さんで賑わいます。4人掛けテーブルと小上がりの座敷席があり、子ども用のいすもあるため、子連れの家族も気軽に入店できます。

「戦後、ながせ商店街で祖父のたけおさんが保険屋さんを開いたのがこの店のはじまりです。保険屋さんをやめた後に鶏肉屋になってその時から“鳥竹”という店の名前なんです」と話すのは店主の佐橋さん。

佐橋さんの祖父が鶏肉店の後に、手打ちのうどん店をはじめ、その後佐橋さんのお父さん、そして現在3代目の佐橋さんへとお店をつなぎ現在に至ります。

FORYOUMAPコメントtekolin　渡邉直美さん

―　ながせ商店街にある玉木酒店の店主さんが書かれた「冷やし中華はじめました」の文字が好きです。これが貼られると夏が来たなと商店街に季節を感じる時です。

GWからお彼岸までの期間限定で提供されているのが「冷やし中華」。冷やし中華が始まると同時に店先に貼り出されるのがこの味のあるポスター。

「冷やし中華はじめました～の歌があったけど、当時は〝はじめました″って書いてあるポスターがなかったから玉木に依頼してかいてもらったのがはじまりだね。昔、商店街にお店がたくさんあった時は店先に常連のおばさんに開始の時期を聞かれることがよくあったんだよ」と佐橋さん。

鳥竹と同じながせ商店街にある玉木酒店の店主・玉木秀典さんに依頼して毎年書いてもらっているそう。このポスターを見かけたら、具材たっぷりで暑い夏でもさらっと食べられる冷やし中華をめがけて来店してみては。

FORYOUMAPコメントtekolin　渡邉直美さん

―　天ぷら中華も美味しいし、食いしん坊は中華そばと丼物を一緒に食べちゃうのもグッド。どれにしようかなといつも悩んじゃいます。

「うどんやラーメンの麺は、おやじの代から姫の製麺所から仕入れている。メニューも当時からほとんど変わりはない」と平成元年に店を継いで、現在に至るまで味を守り続けてきています。

一番の人気メニューは中華そば（650円）。最近はラーメンの中に半熟卵と干しシイタケなどの具材が入った五目中華の人気が出てきているのだとか。鶏肉の代わりにうどんのあげを使用し、口の中に入れて噛むとじゅわっと出汁が広がる志の田丼という一品も。

ついつい迷ってしまうほどメニューが豊富な鳥竹。「空腹な」あなたはぜひ足を運んでみてください。

■中華そば　鳥竹

【営業時間】11:00〜19:00ごろ　※麺なくなり次第終了

【定休日】水曜

【住　所】多治見市本町3-68

【電　話】0572-22-4736

「アジア好きな」あなたへ　Anlac☆408

tekolinと同じ並びに店を構えるのが、Anlac☆408。ナチュラルコーデや大人カジュアルな服と小物を取り扱うお店です。もともと旅行や雑貨めぐりが好きだった姉妹が、商工会議所で開催されている起業塾に参加したことをきっかけに、2001年にながせ商店街に店舗をオープンしました。

店舗を構えた当初は、作り手から直接仕入れをするためにアジア雑貨などを求めて年に4、5回ほど旅行に行っていたそう。その時にベトナムのアンラック通りにある、安楽寺の鐘の音が鳴り響いていたことがきっかけで「Anlac☆408」という店舗名になったそう。

FORYOUMAPコメントtekolin　渡邉直美さん

―　姉妹とおしゃべりしてほしいです。私も道端で会うとずっと話しています。

「宮沢賢治が農民たちに技術を伝えるために設立した羅須地人協会のようにいろんな人たちが自由に出入りできて、おしゃべりができる空間で好きな雑貨や服を選んでもらうことが店を始めた当初から理想でした」と話してくれるのは姉の曽根さん。

最近ではリピーターが多く、中には店のオープンから現在まで訪れているお客さんもいるそう。店内に入ると笑顔で迎えてくれる姉妹が経営しているからこそ、あたたかな雰囲気が広がります。

FORYOUMAPコメントtekolin　渡邉直美さん

―ベトナムとかでオリジナルの商品を作られていて、きっと掘り出し物が見つかります。ベトナムの小さいバッグ（現地では鶏を入れる）が珍しくて、気に入ってすぐに買いました。

2003年から開催しているAnlac☆408オリジナル服展では、姉妹のこだわりが詰まった服が購入できます。姉妹がデザインし、ベトナム現地の職人が作り上げている洋服は開催当初は1、2型でしたが、今では50型を超えるようになりました。オリジナルデザインの服を仕立て上げるのも、2人が旅行中に出会ったというベトナムの職人なのだとか。

同じ型でも布の色合いによって雰囲気が変わるため、ベトナムからパッキングされて届いた商品を店頭に出す前に水通しをしているそう。お客様への気遣いと、職人に対する敬意をとても大切にしています。

「ベトナムの優しい人達のことを、その服に袖を通してくださる方々を想いながら、服に水通しをかけています」と曽根さん。

「FOR YOU MAPに登場するベトナムの小さいバッグは、現地に買い付けへ行ったときに仕入れました。今はファッションアイテムとして売られていますが、ベトナムではカゴに鶏が丸ごと入って販売されていますよ」と曽根さん。商品を通して国、文化についてお客さんと話ができるのも海外に買い付けに出かける理由の一つなんだとか。

コロナ禍以降、海外への買い付けには行けていないため、現在は国内の雑貨の取り扱いが多くなっています。「海外にしばらく行けていないから、旅行に行きだしたら止まらなくなりそうだわ」と笑いあう姉妹。アジア好きなあなたも、服や雑貨が好きなあなたも一度訪れてみては？

■Anlac☆408

【営業時間】10:30〜15:30（12:00〜13:00は昼休憩）

【定休日】水曜、木曜

【住所】多治見市本町3−41

【電話】なし

Instagram：https://www.instagram.com/anlac408/

今回の記事の店舗を紹介してくれた人　tekolin　リーダー　渡邉直美さん

■tekolin

【営業時間】10:00〜17:00

【定休日】水曜、不定休

【住所】多治見市本町3-28-1

【電話】なし

Instagram：https://www.instagram.com/tekolin5/

春に発行した本町オリベストリート編に引き続き、この夏、第二弾の『FOR YOU MAP inTAJIMIモザイクタイルミュージアム編』が完成しました。MAPは紹介店舗や、多治見駅観光案内所、ヒラクビル、多治見市PRセンターで配布しています。ぜひ、手に取って読んで、まちをめぐってください。

多治見の魅力を発信！FOR YOU MAP第2弾