A2web編集部員が行く! 多治見のまちを“涼”散歩
お盆を過ぎてもまだまだ多治見の暑さは落ち着かず、外に出るのも億劫になりがちで夏バテ一直線…これではいけない!とA2web編集部員が立ち上がり、暑い時期にも楽しめる多治見の涼しいものを探してきました!多治見駅から本町オリベストリートまで、ひんやり楽しめるスポットをご紹介します。
子どもはもちろん、大人もうれしい! 虎渓用水広場の噴水
毎年夏になると楽しそうな声が聞こえてくる多治見駅北口にある虎渓用水広場の噴水エリア。暑い日の水遊びは格別です。
9カ所の穴からさまざまなパターンの水が出る仕様になっていて、3メートルの高さかと思えば、子どもの背の高さになったりと、小さなお子さんから大人まで楽しめます。また噴水の水は水道水なので口に入っても安心。毎日スタッフによる清掃がされており広場内はとてもきれいで、小さなお子さんの水遊びデビューにぴったりの場所です。
広場全体はすり鉢状に設計されたデザインで、どこからでも子どもの走る姿を見渡すことができるのも推しポイント。特に広場全体をよく見渡せる場所にある3つのテラスには大きな屋根があり、日差しや雨を遮ってくれるので、見守りの大人たちも快適に過ごせます。
着替える場所はないので、巻き巻きタオルか大きなタオルを持ってお出かけを。駐車場(有料)も近いので、気軽に水遊びが楽しめます。
さすがに大人ひとりで水遊びはちょっと…な人は、広場上段に設置されているミストをどうぞ。10秒ほど当たっているだけで結構濡れて気持ちいいですよ!
【期間】2024年6月1日(土)~9月30日(月)
【時間】9:00~19:00
【場所】虎渓用水広場
【問合せ】たじみDMO(まち室:0572-23-2636)
じまんやきだけじゃない! 冨士アイスのクリームぜんざい
多治見駅を出発してながせ商店街方面に向かう途中、素通りできないのが富士アイス。目の前で焼かれる「じまんやき」は、あんこやクリームがたっぷり入ったいわゆる大判焼きです。
昭和41年10月にオープンした冨士アイスは、現在は2代目。「冨士アイス」は山梨県甲府市にある冨士アイス本店からの暖簾分けで各地に広まっていったそうです。
じまんやきに使用するあんこは、しっかりとした重みのある甘さ控えめの自家製のあんこ。取材中も10個単位での購入をする人や食べ歩きに買う人などが出入りし、人気が伺えます。
クリームぜんざいは冨士アイスの古くからの人気メニューで、メニューには載っていませんが店頭で気軽に注文できます。カップの底にはたっぷりの自家製あんこ、その上に濃厚なソフトクリームが乗ったシンプルなぜんざいは、上品な甘さの粒あんのおかげで最後までさっぱりと味わうことが出来ます。近くにゴミ箱がないため、食べた後は各自で片付けましょう!
■冨士アイス
【住所】多治見市本町2-1-5
【電話】0572-22-0902
【営業時間】10:00~17:00(無くなり次第終了)
【定休日】火・水曜日
涼やかな音に癒される ふうりん夢散歩
頭上に吹き流しがたなびくながせ商店街を抜けて、土岐川を眺めながら多治見橋を渡ると涼しげな音が…
本町オリベストリート「ふうりん夢散歩」は、今年で12年目を迎える夏の風物詩となっています。350個ほどの美濃焼風鈴がお店や民家の軒先ずらりと並ぶ風景は、どこかノスタルジック。美濃焼で出来た風鈴はガラスや南部鉄器とは一味違った素朴な音で、本町オリベストリートが清涼感のある音で包まれます。短冊には地元の小学校の子どもたちによる夢が描かれていて、一枚一枚眺めながら歩くとなんだかほっこりした気分に。
【開催期間】7月1日(月)~8月31日(土)
【場所】本町オリベストリートエリアの店舗、民家
多様なフレーバーで迷っちゃう! Grass & Leavesのアイスクリーム
風鈴を眺めながら本町オリベストリートをどんどん進むと、「フランス産アイスクリーム」の看板が見えてきます。
かまや多治見の1階に店を構えるGrass & Leavesは、オーガニック食材と器、雑貨のお店。店内はディスプレイも含めて、どの商品にもこだわりとセンスが伺えます。この夏初めて登場したGrass & Leavesのアイスクリーム。取り扱うことになったきっかけを店主の羽渕聖子さんに伺いました。
「暑くなる時期に向けて、何か目玉になるような商品はないかと考えていたところ、スタッフからアイスクリームの提案があったんです。ナイスアイデア!と、いろいろ探した結果、フランス産のアイスクリームを扱うことになりました」多くの人であふれる春の陶器まつりで販売開始すると、思った以上に大好評だったそうです。
もちろん取り扱うアイスクリームにも羽渕さんならではのこだわりが。「高級フランス料理店などでも取り扱いのあるメーカーのものを使用していて、なるべく少ない原料で素材の味を活かしているのが特徴です。でも良いアイスクリームはとっても固いの!チョコやピスタチオなど、特に固いものはフォークで挿してから掬っています。」と笑いながら教えてくれました。
定番で人気なのは、バニラ、ストロベリー、チェリー、ピスタチオ。ダブルで提供するときは、どちらを先に食べたほうがおいしくなるか考えてから盛り付けているそうです。
7月に出た新フレーバーのチョコミントは、チョコは控えめでミントがしっかり口に残る大人のチョコミントです。また暑い時期にぴったりなフルーティなソルベ類は、しっかりと酸味があって爽やか。酸っぱいアイスは普段なかなか食べる機会がないのでとても新鮮です。
沢山あって迷っちゃう!という人のために、かまやのスタッフにお気に入りのフレーバーを聞いてみました。
甘いものが好きな人は、Grass & Leavesのスタッフオススメのショコラや塩キャラメル、バナナピーカンキャラメルをどうぞ。ちょっと大人な味がお好みの人は、ハナタロウ商店スタッフオススメのエスプレッソ、カシス、ピスタチオはいかが?
羽渕さんのオススメは「ココナッツとレモンクリームのダブル。ココナッツはどんなソルベにも合うし、レモンクリームは酸味がしっかりしているので、先にレモンを食べてからココナッツで追いかけるとおいしい」とのこと。ぜひ参考にしてみてくださいね。売り切れのフレーバーもあるかもしれないのでご注意を!
【営業時間】平日11:00~17:00、休日10:00~17:00
【定休日】水曜日、年末年始
【住所】本町6-59-2かまや多治見1F
お土産もひんやり「菓匠庵やまよね あん豆腐」
涼しいものを見つける散歩もいよいよ大詰め。最後にご紹介するのは、明治から続く老舗和菓子屋 菓匠庵やまよねです。餅屋として創業し、時代の変化とともに餅菓子やおこわ、和菓子など、季節に合わせた商品を展開しています。
店主の大島さんに夏の人気商品を紹介していただきました。
「葛バーは断トツで人気ですね。食べ歩きはもちろん、お持ち帰りや宅配もよく出る。食べ歩きの人はよくお店の前で写真を撮っておられます。人気フレーバーは年代によってさまざま。若い方はフルーツなどのさっぱり系、子どもはラムネ、年配の方はあずきや抹茶が好まれます」ちなみに店主の大島さんはみかんがお気に入りだそう。
「あと、あん豆腐も20年以上続く定番の人気商品。これを目掛けてくるファンのお客様も多く、春が過ぎて少し暑くなると、いつ出るの?と聞かれます。特別派手なお菓子ではないですが、しっかり手をかけて丁寧に作るのが人気の秘訣じゃないかな。小豆を炊いて漉し、何度も水にさらしてベースとなるこしあんを作っています」涼しげな夏のお菓子ですが、夏の商品を作るのはどれも暑くて重労働だそうです。
お土産にあん豆腐をテイクアウト。見た目は水ようかんみたいですが、葛が入っているので口に入れるともちっとした食感。上品な甘さのあとに豆の香りがやってきて、さっぱりするけどちゃんと食べた感があります。そして冷たいほうじ茶と相性抜群!冷蔵庫で5日ほど日持ちがするのもうれしいポイントです。夏のお菓子は9月上旬から秋の商品と入れ替えるそうなので、気になる人はお早めにどうぞ。
【営業時間】8:30~18:00
【定休日】水曜日、第3火曜日
【住所】日ノ出町1−15−1
夏の終わりが見えないような気候ですが、夏を長く楽しめると思えばちょっとうれしいかも。ぜひ皆さんも涼しいものを見つけてみてくださいね。