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例) 多治見 まち イベント

こと 場所  2025.12.20

電動ろくろ体験「多治見るこみち」体験レポート⑪

あっつう度

「多治見るこみち」とは、多治見市近郊、東美濃エリアで開催されるワークショップを集めたもの。まちに暮らす人が企画・案内人となり、このまちならではのさまざまな体験ができます。申し込み方法は「多治見るこみち」のホームページから会員登録(無料)をして、気になるプログラムを開き、開催スケジュールを確認して予約をするだけ。2025年度も魅力的なプログラムが目白押しです。

 

多治見るこみちの運営担当でもあるA2web編集部員が実際にワークショップを体験し、魅力をお伝えしていきます。今年はたくさんのプログラムの中から3つをご紹介。まずは、2025年から多治見るこみちに新しく加わった作陶プログラムを体験してきました。

 

 

本町オリベストリート「THE GROUND MINO」へ

 

THE GROUND MINOエントランス

会場は、多治見の代表的な観光スポットの一つ「本町オリベストリート」にある“土と自然の調和”がコンセプトの複合施設「THE GROUND MINO」。美濃の陶作家の作品が並ぶ器のショップやギャラリー、飲食店やシェアスタジオなど複数のエリアから構成されており、その一角に陶芸工房「at Kiln MINO Ceramics Studio」があります。

 

陶芸工房の入口。庭の静けさが心地よい
陶芸工房「at Kiln MINO Ceramics Studio」

街中にありながら、敷地内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界!洗練された雰囲気の中にも、草木の緑や土のぬくもりを感じられて心が安らぎます。工房内はゆったりとしたジャズが流れ、やわらかな照明やこだわりのインテリアがとても居心地の良い空間です。冷暖房が完備されているのもうれしいポイント。

 

 

独自開発された新素材「MINO MAKELAY(ミノメイクレイ)」

 

「美濃の土地は、粘土になる前の“原土”の種類が豊富。さまざまな種類の土が採れるので、それらをブレンドしていろいろな風合いのある粘土を作る技術も発達しているんです」と、今回陶芸を教えてくださる福井さくらさん。陶芸指導をする傍ら、自社製品の開発もされています。

 

見本を見ながら作りたい形状や素材を決める。粘土の組み合わせ、釉薬の有無や種類で表情がまったく異なるうつわに

作陶に使用する粘土「MINO MAKELAY」は、独自開発された新素材で、2022年にグッドデザイン賞を受賞しました。陶器のようなやさしい風合いを保ちながら、吸水性を抑えることで食器洗浄機や電子レンジにも対応しているほかシミやカビの心配がほとんど無く、無釉(むゆう)※1 でも、ソースなどの油分や色素が染み込みません。家庭でも取り扱いしやすいのがうれしい!

※1 陶磁器やタイルなどの表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を施さないこと

 

 

6色の土から選んでマーブル模様に

 

「白・黒・グレー・うす茶・こい茶・つぶつぶ」の中からグレーと白の粘土をチョイス

6色あるMINO MAKELAYの中から好みの2色を選び、組み合わせてマーブル模様にします。粘土の重ね方で色の出方も変わります。粘土の中に空気が入ると割れやすいので、空気が入らないように2色をくっつけて、ろくろに設置しやすいように丸く仕上げていきます。冷たくしっとりとした粘土の感触が気持ちいい!

 

 

同じものはできない、世界にたった一つの作品

 

デモンストレーションの後はいよいよ実践

いよいよろくろでの陶芸体験がスタートです。45分間の体験時間に使用できる粘土は2kg。受講料には2個までの焼成料金が含まれています(焼成料金を追加で支払えば3個以上焼くことも可能)。作品見本の中から作りたいものを2つ選びます。私は小ぶりの丼ぶりをペアで作ることにしました。

 

いざろくろの前に座ると、静かな緊張感が漂います。ろくろの回転に負けないように、足をぐっと開き肘を膝に置いて、腕をしっかり固定させる姿勢を取るのがポイントです。エプロンは貸していただけますが、汚れても良い服装、そしてパンツスタイルがおすすめ。

 

“キツネの手”で粘土を広げる工程
歪みの原因になるので手を放す時も一拍置いてゆっくりと

指を立てて真ん中に穴を開けたら、両方の指を入れて力を加えながらゆっくりゆっくり広げていきます。底がドーナツ状に広がったら片方の手は添えて、もう片方は“キツネの手”で粘土の厚みが5mm程度になるように下から上へ摘み上げていきます。ろくろの回転に合わせて一心不乱で指先をやさしく動かし形を整えていきます。無意識に指に力が入ってしまうので、福井さんにアドバイスをもらいながら調整。福井さんのデモンストレーションは流れるようにスムーズでしたが、あれを実践するのは至難の業だと痛感しました。最後に口元を広げて成型はほぼ完成です。

 

 

ものづくりの楽しさ

 

成形の仕上げは “なめし革”を作品の口元に当てて、指で挟むようにして形を整える作業です。これは縁をなめらかにして口当たりを良くしたり、粘土の密度を高めて強度を増したりする効果があります。

 

泥を被っているので、マーブルの模様の出方は焼き上がりのお楽しみ
作品をろくろから取り外すのにも無意識に力が入る

糸を使って高台(こうだい)※2 の下をろくろから切り取り、人差し指と中指でピースをした形で取り外します。まだ粘土は柔らかい状態なので指跡が付いたり歪んでしまったりしないようバランスを取るのが難しい!

※2 うつわの脚の部分

 

多治見るこみちの体験は成型まで。このあと乾燥、素焼き、釉薬掛け、本焼きをして完成です。陶器の裏には刻印も希望する形でしてもらえます。焼き上がりには1~2カ月かかるそう。完成した作品は店頭での引取りか郵送(送料は別途)が選べます。遠方から訪れた人も安心ですね。

 

 

自分と向き合う、リトリートな贅沢時間

 

焼きあがった作品。自分で使ったうつわは愛着もひとしお

自分で作ったうつわは、形が歪んでいたりマーブル模様の出方が思ったようにいかなかったとしても、既製品にはない味があって愛おしく感じられます。ゼロから何か形のあるものを生み出す体験は達成感もあり、とても清々しい気持ちになりました。このうつわでいただく食事もまた特別な時間をもたらしてくれることでしょう。

 

 

「普段、生活をしているとせかせかしがち。こうやって静かに集中できる時間はあまりないと思うので、そんな贅沢な時間を体験してほしい。土は自然物なので、そこに触れるだけでリトリートになりますね」と福井さん。陶芸は、まさに心と体を癒して生活に潤いを与えてくれる体験でした。

 

■at Kiln MINO Ceramic Studio

【住所】多治見市本町6丁目2

【営業時間】10:00〜18:00

【電話】0572-26-8651

【定休日】水曜日、第1木曜日

 

多治見るこみち

「ろくろ体験マーブルのうつわ作り」ご予約はこちら

多治見るこみち事務局(たじみDMO内)

507-0033
多治見市本町3-25 ヒラクビル3F
TEL 0572-51-8156
MAIL tajimirukomichi@tajimi-dmo.jp
https://tajimirukomichi.jp/

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