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例) 多治見 まち イベント

こと 場所  2026.02.20

多治見北高校の生徒による「音と光のイベント」 修道院のあるまち・多治見の魅力を伝える思いとは

あっつう度

2026年1月31日、岐阜県立多治見北高等学校で音楽や照明を駆使して地域の魅力を伝えるイベント「音と光でつなぐ多治見の町と私たち」が行われました。「つい見過ごしがちな普段の暮らしの中の魅力」を再確認してもらおうと生徒たちによって企画・運営されたイベントです。

 

今回は、校内で発足されたDXサークルが放送部、音楽部、吹奏楽部とコラボ。多治見のまちの魅力を取り込んだ本格的なプロジェクションマッピングも披露されました。

 

今回はイベントを取材し、多治見北高校の「DX(デジタルトランスフォーメーション)ハイスクール」としての取り組みや実行委員会の経緯、多治見修道院をはじめとする多治見のまちに対する生徒たちの活動と思いもお伝えします。

 

 

生徒たちの修道院への思いと、DXハイスクールの活動が融合

 

 

今回のイベントについて話を伺ったのは、多治見北高校の探究推進部・DX担当である松田凱登(かいと)先生です。同校は2025年からデジタル人材の育成を進めるDXハイスクール採択校として、文部科学省の支援を受けながら教育のデジタル化を推進しています。補助金を受けて導入したパソコンやタブレット端末などの機材を活用する「DXサークル」を設立。最新のデジタル機材を活用し、生徒が主体的かつ創造的な活動を展開しています。

 

多治見北高校の探究推進部・DX担当 松田凱登(かいと)先生

 

では、なぜDXサークルがまちの魅力を発信するイベントを企画したのでしょうか? 経緯について松田先生に伺いました。

 

「多治見修道院が老朽化などの理由で解体される方針であることを受けて生徒たちが自主的に“何かできないか?”と動き出したことがきっかけです。2025年夏頃に興味のある生徒を募り、たじみDMOや多治見市役所から修道院の状況について話を聞き、多治見駅での募金活動などを行ってきました」

 

 

校舎の目の前に佇む神言修道会多治見修道院は、生徒たちにとってシンボル的存在。「解体の方針があるというニュースを聞いただけで動き出してしまう生徒がいるほど、心の拠り所のような存在になっているのだと改めて感じさせられた」と松田先生は話します。

 

その後、募金活動などを通じて積極的に動いている生徒を中心に校内に実行委員会が立ち上がりました。そこにDXチームが組み合わさり、今回のイベントが企画されたそうです。

 

 

デジタル技術を駆使した映像・音楽を通じた体験型展示

 

 

今回のイベントは、歴史ある多治見の文化を未来へつなぐことを目的とした体験型展示です。使う機材は、DXハイスクール採択校のDX推進による補助金で購入された照明やスモーク、プロジェクター、それに伴ってパソコンやソフトウエアといったデジタル機器を駆使しています。

 

イベントに向けた広報活動も生徒たちによって展開。市内でのチラシ掲示、FM たじみへの出演、学内では校内放送も活用しPR活動を行ったそうです。

 

 

イベント当日。在校生や卒業生、家族や地域住民などたくさんの人が体育館に集まり、17:30にイベントは開幕。まずは放送部 × DX動画制作チームによる「多治見スライドショー」のプログラムが披露されました。

 

放送部のナレーションとともに、多治見の写真を上映。歴史のうつろい、産業や文化、人々の暮らし、四季折々の風景などを上映。イベントの実現までの背景や多治見修道院への思いも伝え、映像で多治見のまちの魅力を再発見するひとときとなりました。

 

 

音楽部とDXサークル動画制作チームのプログラムは、『愛を込めて花束を』の合唱と制作した映像を組み合わせ、多治見の風景や歴史を届けるステージです。

 

「私たちの多治見市」というテーマの映像は風景の写真は、多治見市、多治見市図書館郷土資料室、たじみDMO、地域の人から提供された写真を取り入れて制作。生徒たちで撮影したパートは、生徒が多治見のまちを歩いたり、土岐川の橋を走ったりする映像を撮影し、歌声とともにまちを巡る追体験ができました。

 

 

続いては、吹奏楽部 × DXライブ照明チームによるライブショー。吹奏楽部の『レ・ミゼラブル 民衆の詩』の演奏とともに、DXサークル照明チームによるオリジナル照明演出が融合しました。

 

19世紀のフランスを舞台とした楽曲に合わせて、フランス国旗のトリコロールの青・白・赤といった印象的な照明演出も。ソロパートの歌唱も含む本格的な演奏と、音楽に合わせて変化する光。音と光がひとつになる特別なステージが繰り広げられました。

 

 

最後のプログラムは、DXサークルのプロジェクションマッピングです。音楽に合わせて、体育館の壁面いっぱいに約3分の映像が広がり、多治見の自然やまちの人の思いを光で描き出しました。

 

 

タイルや陶芸、まちの人が集まっている様子をイメージして作成された、まちと人をつなぐ物語の映像作品。多治見の歴史や文化、そして未来への想いをテーマに、生徒たちがデジタル技術を用いて映像作品を制作しました。金沢工業大学の講師陣からオンライン授業で本格的な技術も学び、苦労しながらも取り組んだ大作です。体育館全体がスクリーンとなり、幻想的な映像空間に没入する時間となりました。

 

 

3DCGソフト「Blender」で設計し、同校に導入された3Dプリンターを使って制作した多治見修道院の模型も展示。手のひらサイズで、建物の細部や雰囲気まで再現されていました。

 

他にも、全方位カメラの映像による「VR多治見市見学」では、QRコードを経由して、その場にいるようにVRで多治見のまちなみを観光できます。「AR修道院」もVRを使った修道院体験として、修道院を立体的に表示し、全方位から外観を楽しめるものです。

 

 

当日は、約350人が来場しました。「北高がまちに開いている学校でうれしい」といった感想や「将来はこの高校に入りたい!」と話す子どもの声も寄せられたそうです。イベントを見に来たことで取り組みに関心を持つ生徒や「多北に入ってよかった!」と話す在校生もいたのだとか。

 

実行委員長の多治見北高校 2年生 菊池一輝さん

 

実行委員長の菊池一輝さんは「多治見駅で修道院の耐震調査の募金活動をしていた頃からまちの人からたくさん応援してもらっていました。イベントのPR活動でも地域の人と関わることもできて楽しかったです。今回のイベントを通じて、多くの方に興味と関心を寄せてもらっていると改めて実感しました」と話しました。

 

 

「多治見北高校には様々なシーンでがんばっている生徒たちがいます。生徒たちの活動を地域の人たちに知ってもらいたいです。目標が決まっていれば動ける生徒が多く、活動を通じて探究的な意識が育っているのは価値のあることだと思います」と松田先生は話します。

 

 

今回のイベントは、DXサークルや学校活動の成果を地域の人や関係者に公開発表の場でもあり、地域の人たちとの交流を深める機会となりました。生徒たちが自主的に動いて探究し、自身の可能性を引き出すことにもつながったはずです。

 

当日の様子は、多治見北高校公式SNSでも公開中。今後は、小学生向けのオープンスクールでもDXサークルの活動を広げていく予定です。

 

 

高校生とともに考えるきっかけとなった、多治見修道院の「未来」

 

 

そして、今回は終演後に多治見修道院建物調査実行委員会とともに多治見修道院の耐震調査に向けた募金活動も行われ、104,824円の寄付金が集まりました。

 

1930年に設立された多治見修道院は、中世ヨーロッパを偲ばせる雰囲気を持ち、多くの市民に親しまれてきた施設です。設立から95年が経ち、現場を守る方々の多大なご尽力によって維持されてきましたが、老朽化の進行を理由に解体の方針が決定しています。

 

 

多治見修道院の「未来」を考える上で欠かせないことは、現状の正しい把握。しかし、建物耐震調査だけでも莫大な予算が必要です。これらの経緯から「多治見修道院建物調査実行委員会」が立ち上がりました。寄付金の募集は2026年2月まで。寄付金が集まりましたら、2026年度に調査を実施する予定です。

 

募集対象および金額は、個人の場合は3,000円以上(1,000円単位)、企業団体の場合は10,000円以上(10,000円単位)となります。寄付方法は、以下の通りです。

 

1:多治見修道院建物調査実行委員会事務局 ホームページ内「寄付申込フォーム」に必要事項を記入して、送信する。

https://tajimishudoin-chousa.info/

 

送信後、以下の2-1もしくは2-2のいずれかの方法により寄付を行います。

 

2-1:金融口座からの寄付

【振込先】

金融機関名:東濃信用金庫本店営業部

口座名義:多治見修道院建物調査実行委員会

(タジミシユウドウインタテモノチヨウサジツコウイインカイ)

口座種類:普通預金

口座番号:1403085

※東濃信用金庫本支店の窓口で手続する場合は、振込手数料が無料となります。その他の場合、振込手数料は寄付者負担となります。

 

2-2:インターネットからの寄付

インターネット寄付決済サービス「Syncable」によりクレジットカード、銀行振込による寄付が可能です。

https://syncable.biz/associate/tajimishudoinchousa

※決済額の5.5%をシステム利用料および手数料に係る消費税としてご負担いただくこととなります。

 

 

寄付に関する情報はこちら

https://tajimishudoin-chousa.info/

 

【問い合わせ】多治見修道院建物調査実行委員会事務局 たじみDMO

【住所】岐阜県多治見市本町3-25 ヒラクビル3階

【電話番号】0572-23-2636

 

 

 

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