蔵珍窯美術館 リニューアルオープンのお知らせ
多治見市に工房を構える蔵珍窯(ぞうほうがま)は、手描きの「上絵付」にこだわり、50年以上にわたって陶磁器づくりを続けてきた窯元です。その技術は高く評価され、多治見市無形文化財(上絵付・保持団体)にも指定されています。
蔵珍窯の特徴は、赤を基調に黄色や緑などを組み合わせた「赤絵」。一筆一筆、職人の手で描かれる伸びやかな絵柄は、あたたかみがあり、見ているだけで心が和みます。修業を重ねて身につけた確かな技術が、作品一つひとつに息づいています。

そんな蔵珍窯の工房内には、1997年に子どもたちの作品を展示する「MOA多治見子ども美術館」がオープン。これまで、小学生の作品や美術館との公募展など、さまざまな表現が並ぶ展示の場として活用されてきました。一方で、子どもの作品だけでは来館者が限られてしまうという課題もありました。
「せっかくの場所を、もっと多くの人に訪れてもらいたい」という思いから、今回美術館をリニューアル。新たな文化の発信拠点として生まれ変わりました。


リニューアルした美術館では、現会長の小泉蔵珍さんが約15年前に出会ったグラフィックデザイナー、谷内田孝さんによる作品を常時展示しています。谷内田さんは東京でデザイン会社を立ち上げ、50歳ごろから趣味として絵を描き始め、日本画や彩色画、水墨画など幅広い表現に取り組みました。76歳から4年間は美濃加茂市の正眼短大で禅を学び、現在の創作活動につなげています。


美術館内には禅の言葉と絵画を組み合わせた作品が現在およそ50点並び、訪れる人が静かに自分自身と向き合える、穏やかな空間が広がっています。
展示されている作品は、蔵珍窯のリニューアルにあわせて谷内田さんから寄贈された約330点の作品の一部。今後もその中から作品を入れ替えながら展示していく予定で、訪れるたびに新たな出会いが楽しめます。

美術館が入る古民家を移築した建物の1階には、喫茶ZOHOがあります。こだわりのチーズケーキと香り高い珈琲を、蔵珍窯のうつわでゆっくり味わえる、落ち着いた喫茶空間です。また工房2階のギャラリーでは蔵珍窯のうつわを販売しています。一つひとつ丁寧に手作りされたうつわは「良いものを普段使いに」したくなるものばかり。暮らしに寄り添う、お気に入りの一枚と出合ってみてください。
「絵画も、喫茶も、建物そのものも。いろいろ楽しんでいただけたら」と話すのは、社長の小泉衛右さん。やきものとアート、そして古民家の趣に包まれながら、心ほどける時間を過ごしに、ぜひ立ち寄ってみてください。
■蔵珍窯美術館
【場所】喫茶zoho 2F
【時間】10:00~17:00
【入場料】無料
【定休日】不定休、随時開館
Instagramをご確認ください
507-0041
岐阜県多治見市太平町6-87
TEL 0572-23-6122
https://zohogama.com/
