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例) 多治見 まち イベント

場所  2023.09.15

気になる!?あの人が好きな多治見のモーニング vol.4

あっつう度

1日の元気を与えてくれる喫茶店のモーニング。でも、朝の時間帯は慌ただしく過ごす人も多いのでは? たまにはモーニングを食べに行ってゆったりとした時間を過ごし、おもてなしをされるのはいかがしょう。今回は、多治見と言ったらこのお店!創業113年、みんなに愛される喫茶店をご紹介します。

 

「TABLE OMEKASHI」JTS(一般社団法人ジャパンテーブルコーディネート協会)指定認定校 多治見校 吉田未来さん

今回お話を聞いたのは、吉田未来さん(「吉」正しくは土のしたに口)。テーブルコーディネートの講師をメインに、時に司会者としても活躍しています。まずは、テーブルコーディネートを始めたきっかけをお聞きしました。

 

もともと将来のやりたいことがたくさんあったという吉田さん。大学進学のタイミングで料理・保育・ブライダルの3つで悩みましたが、大好きな料理に近い学びをと思い、栄養学の道に進みました。それでも他2つの夢を諦めきれず、学生時代には学童保育の指導員(手作りおやつや長期休暇時には給食もつくったそうです)、ブライダルは結婚式場のアルバイトをしていました。その時の経験がきっかけで結婚式の司会の仕事につながっています。そして、大好きな料理でいつか教室を開きたいという夢を抱きながらブライダルの仕事をやるうちに、テーブルコーディネーターという仕事もあると紹介をしてもらったそうです。

 

「テーブルコーディネーターになれば、大好きなブライダルの華やかな空間につながるし、料理を生かす場もある。しかも多治見は陶器のまちなのですべてのパーツが揃って縁を感じてどっぷりハマりましたね」と吉田さんは話します。

 

流行に敏感なブライダル業界の仕事とテーブルコーディネーターの活動を並行することで、最新の情報が得られます。ゲストもオシャレをして集まる場所だからこそ、色合いや花の飾り方など全てがテーブルコーディネートにつながっていくのだそう。

 

「テーブルおめかし」の由来とは?

 

イースターをテーマにした吉田さんのテーブルコーディネート

テーブルコーディネートと聞くと、凝った料理と共にオシャレな装飾がされていて自宅でやるにはハードルが高そうなイメージも。しかし、吉田さんの教室「テーブルおめかし」で目指すのは身近に誰でもできるテーブルコーディネート。「お化粧でも少しアイシャドウの色を変えるだけで気分が上がる。それと同じで普段のことだけれど少し変化をもたらして相手が喜ぶ反応を目の前で見れる、そんな幸せな循環ってないんじゃないかな」とテーブルコーディネートの楽しさを語る吉田さん。器のサイズや色合いを料理に合わせて、相手においしく食べてもらうための器選びをする気持ちだけでテーブルコーディネートになるのだとか。

 

盛り付けのポイントが分かりやすい!(吉田さんのInstagramから)

吉田さんが教室名を考えるときにも、最初はフランス語や女性に好まれるような名前をたくさん考えていたそうです。しかし、みんなに実践をしてほしいことなのに、屋号でハードルを上げてしまったら元も子もない。その思いを表現するのにちょうど良い言葉が「おめかし」だったのです。

 

楽しいとうれしいが一番大事

テーブルコーディネートの講座は、聞いて終わりではなく、はやく家で実践してみたい!というワクワクを感じてもらえるような環境づくりを意識しているのだとか。以前、A2編集部・安藤も「多治見るこみち」で吉田さんのプログラムに参加したことがあり、それから盛り付けや皿の組み合わせ方に興味を持ち始めました。些細な点を気にかけるだけでグッと格上げされるのでさまざまな皿で自由に盛り付けながらとても楽しい時間を過ごしました。

 

吉田さんの助けもあり、初心者でもオシャレに盛り付けられました!

「少し背伸びをしたら私もできるじゃん!と、自信をもって帰ってもらえたらそれがうれしいですね。技術を得た実感、実践してできたこと、それで相手が喜んでくれたこと、その全てがうれしいと楽しいにつながってほしいなと思っています」と吉田さんは笑顔で話していました。

 

cafeさいわい 長年愛されるモーニング

そんな吉田さんのオススメは「cafeさいわい 光ヶ丘店」のモーニングです。吉田さんが保育園に通っていた頃に喫茶店好きの祖母と一緒に行ったのがきっかけで、今でもゆっくりと落ち着きたい朝は家族で訪れるのだそう。

 

広いテーブルには親子三世代が座ることも

多治見市の喫茶店といえば?と聞けば、多くの人が名前をあげるであろう老舗。1910年(明治43年)に「めし屋 さいわい食堂」として多治見市内で開店し、場所を変えながら今年でなんと創業113年を迎えました。

 

一番人気のFモーニング(ドリンク代+350円)

モーニングは全部で11種類。ドーナツやトースト、サンドなどその日の気分やお腹の空き具合によって選べます。今回はお店一番人気のサラダ、ポテト、ゆで卵、ソーセージ、バタートーストがのった盛りだくさんのFモーニングを注文しました。中でもポテトは茹でてから揚げてあることでサクッホクッとしており、塩気も絶妙で吉田さんもお気に入りなのだとか。また、ドレッシングはニンジンなどを使用した自家製で、お客さんからも買いたいという要望が寄せられるのだそう。

 

お客さんはみんなお友だち

 

マスターの小島幸彦さんと妻・万里さん

「喫茶店で一番大切なことは接客。お客さんには一言ずつ話しかけるようにしている。働いている子たちも10年くらいになるけれど、200人はお客さんの名前を憶えていると思うよ」と話すのはマスターの小島幸彦さん。

 

満席になるとお客さん同士で「ここ良かったら一緒にどうぞ」と声をかけあって、相席をしてくれるのだとか。そこで知り合い、仲良くなっていつの間にか一緒に来店されることもあり、お店がひとつのコミュニティの場になっているそうです。

 

「お客さんから毎日朝から夜まで大変ですねと言われるけれど、基本的に私は友だちが毎日来てくれていると思っているから」

 

マスターと奥さんがいつもニコニコとしていて、いつ訪れても歓迎されている気持ちになると話す吉田さん。テレビやネットで店を知り北海道から来店する人や、京都から多治見に仕事で来るときにさいわいに寄る人もいるそうです。安心感のある温かさ、人と人のつながり、その居心地の良さが全国からお客さんが集めるのだと分かりました。

 

まちの喫茶店としての役割

 

cafeさいわい ジョイフル店

光ヶ丘店だけでなく、JR多治見駅北口近くの複合福祉施設ジョイフル多治見の1階にも「cafeさいわい ジョイフル店」があります。はじめ、高齢者施設にはご飯を食べる場所があるため喫茶店は合わないと思い、出店を断っていたそうです。しかし、面会に来られる方から施設に入居している家族が喫茶店に行く時は人が変わったように身なりを整える。言動も良くなると聞き出店を決めました。

 

 

喫茶店は、特に詐欺の被害にあいやすい高齢者が集まる場所。そのため、岐阜県の喫茶店では高齢者に集まってもらい、警察から特殊詐欺についての講習を受けてもらう活動を行いました。さいわいジョイフル店もその一つです。いつも足を運ぶ場所だからこそ参加しやすく、コーヒーを飲みながら気軽に聞くことができます。

 

お店を守るため、地域を守るためにさまざまな活動に取り組むcafe さいわい。

「当たり前のことをしていただけだと思っています。それでお客さんからありがとうと言われる、こんな嬉しい仕事はないなって毎日思っています。」とほほえむ小島さん。喫茶店の枠を超えて、周りの人を大切にするその思いこそが長年まちの人から愛されている秘訣だと伝わってきました。

 

 

■cafeさいわい 光ヶ丘店

【住所】〒507-0052 多治見市光ヶ丘町2-38

【電話番号】0572-22-1068

【営業時間】7:00~20:00(モーニング7:00~11:00)

【定休日】なし

【駐車場】あり

 

■cafeさいわい ジョイフル店

【住所】〒507-0037 多治見市音羽町1-35-1 ジョイフル多治見1F

【電話番号】0572-24-5539

【営業時間】8:00~20:00(モーニング8:00~11:00)

【定休日】なし

【駐車場】あり

cafeさいわい 光ヶ丘店

507-0052
光ヶ丘町2-38
TEL 0572-22-1068

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