本町オリベの「ちょっと一服。」 ―un plus 小川夏都代×tutti 長谷川渚―
慌ただしさが少し落ち着き、時計を見上げて「あぁもうこんな時間か、ちょっと一息入れようかな」と手を止める時間。本町オリベの「ちょっと一服。」は、本町オリベストリートに関わる人たちの一服の時間をお借りして、他愛のないおしゃべりを切り取っていきます。おしゃべりの中から垣間見える「人となり」を、お茶を片手にお楽しみいただければ。
おしゃべりのお相手は、目指せ本町オリベストリートの御用聞き!ぱんちゃんです。
第2回となる今回お話を伺ったのは、ジュエリーアーティストの小川夏都代さん(unplus代表)とガラスアーティストの長谷川渚さん(ガラス工房tutti代表)。お二人はこの秋、本町オリベストリートにある千華咲庵にて二人展を開催されます。
長谷川さんはストリート沿いのKoyaKoyaにお店を構えて3年目。長谷川さんと私は、お互い関西出身なことや実は下の名前が同じなことなど共通点も多く、何となく親近感を持って楽しくおしゃべりしてきた仲です。小川さんとお会いしたのは2度目でしたが、1度目はほとんどお話することもなくご挨拶程度の仲。
そんなお二人をお迎えして、ちょっと一服しながらおしゃべりしてきました。
――お二人はどこで知り合ったんですか?
長谷川渚(以下、なぎさ):子どものつながりで知り合ったんです。かずちゃんが先に起業して、私は後を追いかけていった感じ。
――お子さんが小さい時に起業、すごいバイタリティ!
小川夏都代(以下、かずよ):いろいろなタイミングが重なったんですよ。細々と下請けなどの仕事はしていたんですが「鉄骨余ってるよー」とか言われちゃって。じゃあ工房建てれるじゃん!って。
――鉄骨!?じゃあそんな小川さんの姿を見て、長谷川さんも励まされたんですね。
なぎさ:そうなんです。こんなセミナーがあるとかいろいろ教えてもらって、よしやってみよう!って。子どもたちを連れて作品を作っていました。
――多治見で企業して頑張っている女性、たくさん見かけます。かっこいいですよね。
かずよ:実は今日も午後から相談をしたいって方から連絡をもらって、会うことになっているんです。どれだけ力になれるか分からないけど、自分の知ってることは伝えて応援してあげたい。もう自分の時のこと、忘れてるんだけどね。大変だったことだけは覚えてるけど!
なぎさ:そうそう!大変だったってことは覚えてるけど、どう大変だったかは覚えてない。でも頑張ってよかったのは間違いない。
――でも毎日忙しいでしょう?息抜きとかできてますか?
かずよ:うーん、確かに忙しいけどそこまででもないような……夕方は確かに忙しいかな。残っている仕事を気にしながらご飯作ったりね。
なぎさ:そうだね。でも、結局作業しているときが一番リラックスしてるかも。
かずよ:あ、私もそうだ!本当に時間忘れて没頭しちゃう。誰にも邪魔されずに作業に集中できる時間が一番息抜きなのかもしれない。
――そうか!作業中って息抜き時間なんだ…なんか凄い納得しちゃった。
なぎさ:イヤホンで音楽とか聴きながら作業してるの、一番楽しい。いつまでもできちゃう。
かずよ:好きでやってるんだもん、そうなるよね。
――そうやってできあがった作品、手元から旅立ったあともきっと可愛がられていますよね。特に印象に残っているお客様や作品などありますか?
なぎさ:この夏に名古屋と東京で個展をやったんですが、オープンしてすぐ1つの作品をめがけて歩いてこられてそのままお買い上げくださった方や、何個も手に持ってどれを選ぶのかなぁと見ていたら全部購入してくださった方もいらっしゃいました。在廊中にわざわざ大阪や京都などの遠方からお越し下さった方も多く、中には「直接会えた!」って涙ぐんでくださった方もいて。ちょっとびっくりしたんだけど(笑)
かずよ:私はいいお客様にしか出会ったことがない!リペアはもちろんだけど、特にフルオーダーで私に全部任せて下さる方も多いので、それは本当にありがたくてうれしいです。そういえば、たまに一緒に出店することもあるよね。
なぎさ:あるある、前回は笠原のマルシェだったね。隣同士のブースにしてもらって。お互いに助け合ってね。
かずよ:ちょっと休憩とか用事のときは、お互いにお店番を任せちゃう。お客様への対応なんかもお互いにやっちゃう!信頼してるから、安心して任せられる。
――お互いの作品をリスペクトしているからこそできることですよね。材料とか技術の説明はできなくても、「私、この作品のここが好きなんですー!」って本気で伝えることができる。それって一番大事なことだと思う。
なぎさ:そうなんです。私、かずちゃんのプラバッグ何個売ったか!かずちゃんの子どもたちと一緒に店員さんしてました。
かずよ:そんな仲だからこそ、一緒に何かやりたいねって話をしてたんだよね。かれこれ一年前くらいからそんな話をしてました。
――今回の二人展、どんな作品展になりそうですか?
なぎさ・かずよ:………(笑)
なぎさ:まだ全然イメージできてないけど…
かずよ:でも、絶対に楽しくなると思う。二人だと思うとすごいワクワクする。よし!これから打ち合わせしに、なぎちゃんのお店に行こう!!
ものづくりに対してまっすぐに向き合う小川さんと長谷川さん。彼女たちの作品の向こう側に見える“ヒト”の魅力があふれ出ているからこそ、多くの人に愛されているんだなぁと感じます。二人展、ますます楽しみになりました。
■「ジュエリークラフトマンun plus×ガラスアーティスト ガラス工房tutti二人展」
【会期】2023年10月7日(土)~9日(月)
【時間】10:00~15:00
【場所】千華咲庵(本町5-8-1 陶都創造館の西隣)
今回のお茶菓子 LUPO「レモンケーキ」
第1回の「ちょっと一服。」でおしゃべりしたハナタロウ商店の加藤有子さんオススメのお菓子を、お二人と一緒にいただきました。
有子さんの、ここがオススメ!
「まだもう少し暑い時期が続くから、おやつの時間に冷たいレモンケーキはぴったり!」
一口かじるとレモンのいい香り。少しすると酸味が追いかけてきてとっても爽やかです。チョコレートでコーティングしてあり、冷やしていたからか食感が残って食べ応えもありました。これからの時期は温かい紅茶とも合いそう!
【住所】多治見市明和町5-13-7
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】木曜日、日曜日
次回は小川さんと長谷川さんのオススメのお茶菓子を持って、どこかへおしゃべりに伺います。誰とおしゃべりしようかな。
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