温土とわにの台所メモ
朝、ご飯の鍋を火にかけて、大鍋いっぱいの水を入れて沸かす。
今日も一日の支度が始まります。
ながせ商店街にある「うつわとごはん カフェ温土」と「本屋のとなり喫茶わに」二つの姉妹店の日々のことを綴ってゆきます。台所の暖簾をひょいっとめくって、料理ができるのを待ちながら今日あった事を話すくらいのちょっとした、おはなし。
梅雨に入るこの時期、お好きでしょうか?いろいろと雨関連の悩みが出て、苦手な方も少なくないかもしれません。温土とわにはこの時期実はひっそり、とある仕事が増えるので、忙しくも楽しみな時期なのです。それは「梅仕事」。あ、梅の木を育てて、実を収穫して…は専門家(美味しい和歌山の農家さん)にお任せして。届いた箱いっぱいの梅を選別することからが、私たちの「梅仕事」の始まりです。届いた梅は梅シロップ、梅ジャム、そして梅干しへ次々に仕込んでゆきます。
今日はその中でもよく尋ねられる梅シロップのお話を少ししましょう。
よく梅シロップにするのは青梅と言われます。確かにさっぱりして、シャキッとした味になるので「梅ジュース」といって想像しやすい味わいは青梅な気がします。けれど、私が好きなのは熟した黄色い梅。そのままでもかじって食べられるくらいまで柔らかく熟した梅はとても穏やかな味のシロップになります。
よくよく洗ってしっかり拭いて、ヘタをとった梅は一旦、冷凍庫へ。落としたらコンと音がするくらい凍らせてから使います。梅と同じ重さの氷砂糖を消毒した瓶に交互に詰めて。最後に、ほんの少しだけお酢(私の愛用は千鳥酢)を上からそっと注ぎます。そのあとは毎日、瓶を揺すって、混ぜて眺めて、じっと待つ。
氷砂糖が全て溶けて、梅もふやふやに漬かったらできあがりです。
この(写真上)自家製梅シロップのジュースはカフェ温土とわににて、お召し上がりいただけます。提供開始の時期は今年の梅が漬かったら…になるので梅雨が明けて、夏真っ盛りな頃かと思います。もう少しだけお待ちくださいませ。
そうそう、今年の1月に改装をしてリニューアルしたカフェ温土。それを機会にお店のランチで使っている農家さんの野菜の店頭販売をはじめました。愛情の詰まった野菜たちは美味しくてとても人気です。今日のはなしの「梅」も、もちろん販売しています。和歌山県の芝つばさ農園の紀州南高梅は、計り売りスタイル。お家で召し上がれる分だけの量からどうぞ。この梅雨時期に一緒に「梅仕事」いかがでしょう。待つのも楽しい、梅雨の時期のおすすめです。
梅シロップメモ/
完熟の黄色い梅(青梅も良い)…和歌山県の芝つばさ農園
千鳥酢…玉木酒店にて購入
※砂糖は氷砂糖でなくても、てんさい糖やきび糖、上白糖などお好きなもので
○うつわとごはんカフェ温土
【営業時間】 11:00〜17:00 (Lo.16:30)
【定休日】 日・月曜
【住 所】 〒507-0033 多治見市本町3-11
※野菜の入荷はカフェ温土Instagramにてお知らせ
507-0033
岐阜県多治見市本町3-11
https://www.instagram.com/cafe_ondo_tajimi/