デジタルモデリングの可能性を追求するⅡ~意匠研究所の取り組み~
多治見市陶磁器意匠研究所(以下、意匠研究所)が陶磁器業界に対するデザイン支援をより積極的に推進するため、平成30年度からはじまった「3Dモデリング機器活用研究会」。
平成30年度からの経緯は先日こちらでレポートしました。
今年度は陶磁器業界における業種の枠を越えて、飲食器製造業とモザイクタイル製造業の18社の皆さんが、3Dモデリング機器を活用した新製品開発、そして市場展開を目指した共同研究が進んでいます。
先日は第4回の3Dモデリング機器活用研究会に参加をさせていただきました。
3DCADで作成したカップ、花器やアロマディフューザー、リングスタンド、装飾タイルと、3Dスキャナー、3Dデータ変換ソフトで作成した花器や装飾タイルをそれぞれ3Dプリンターで出力し、その樹脂原型をもとに製品化に向け研究が着々と進行しています。
ミリ単位の細やかな改良、改善を繰り返し、研究会でそれぞれの現状を報告し、そこで浮かび上がる共通の課題を皆で解決しながら話が進む姿が印象的でした。
美濃焼新春見本市での共同研究成果展示
2023年1月6日(金)7日(土)に開催された「美濃焼新春見本市」では、今年度の共同研究の成果展示が行われました。こちらでは同時に、文化財保護センターと連携して共同研究をしている3Dスキャナーを活用したVR技術の有効活用研究についても、説明パネルを用いて成果を発表されていました。
そして、次のステップとして多治見市PRセンターの2月企画展をテストマーケティングの場として「令和4年度3Dモデリング機器活用研究会成果発表展」として新商品を実際に展示販売する予定となっています。
3Dモデリング機器を活用した陶磁器とタイルの新商品、実際どんな商品になるのかぜひ楽しみにしていてください。
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