もの こと 場所  2022.06.27

ちょっとそこまで自転車旅「多治見レンタサイクル」笠原編

日頃利用している交通手段を変えるだけで、日常の景色が変わって見える―A2編集部・りさぼんの「バス旅」レポートは目からウロコでした。住み慣れた多治見のまちが、さながら小旅行のように楽しめるなんて!コロナ禍でなかなか遠方に出かけづらい昨今の情勢にもぴったりなのでは。

 

りさぼんに刺激された同じくA2編集部・さわだ、次なる交通手段は何かと探し、自転車にトライしてみることにしました。

 

健康志向の高まりや環境への配慮などにより、自転車ブームが続いていますね。なんと言っても、年齢関係なくいつでも乗れるという手軽さが自転車の魅力の一つではないでしょうか。とは言っても、学生時代に“ママチャリ”に乗ったきり、移動はもっぱら自動車のわたし。風を切るように颯爽と走っていく姿を「かっこいいなぁ」と横目に見ながら、乗る機会もなく時間が過ぎてしまいました。

「自転車は持っていないけれど、久しぶりに乗ってみたい!」-わたしのような“セカンド初心者マーク”の人はもちろん、日常的に自転車で出かけている人にもおすすめしたいのが「多治見レンタサイクル」です。

 

 

レンタサイクルとシェアサイクルの違い

一昔前は観光地で見ることが多かった自転車の有料貸出サービスですが、自転車ブームの流れにのって、まちなかでも見かけることが増えました。多治見市内には「多治見レンタサイクル(多治見市観光協会)」のほかに、シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING(OpenStreet株式会社/運営:株式会社エネファント)」が昨年より参入しています。

 

「HELLO CYCLING」は、専用アプリで各ステーションの今現在の状況(借りられる数、返却できる数)が確認でき、アプリ上で借りる場所と返す場所の予約もできます。手軽でチョイ乗りにも便利ですね。

一方レンタサイクルは、事前の予約が可能。一定の場所で自転車を借りて、同じ場所へ返します。店舗の営業時間があるので基本的に利用時間が限られますが、店舗スタッフにアドバイスがもらえる点がメリットです。

 

それぞれ特徴があるので、利用シーンに合わせて使い分けするのが良さそうです。

 

 

「多治見レンタサイクル」を利用してみた

レンタサイクル専任スタッフの並木さん

さて、うん十年ぶりの自転車に乗るべく「多治見レンタサイクル」の事務所がある駅北立体駐車場へ向かいました。1階の管理人室が受付です。「自転車に乗るのが久しぶりの人でも安心して利用できるようにサポートしますよ!」そう言って明るく迎えてくれたのは、レンタサイクル専任スタッフの並木さん。その笑顔だけで、緊張が少し和らぎます。

 

利用当日に受付で料金を支払う。各種電子マネーも対応

並木さんと一緒に自転車のもとへ。多機能の電動アシスト付き、スタイリッシュなクロスバイク、カッコいい子ども用など全部で10種類。自転車好きスタッフの選りすぐり車種が並んでいます。思わず写真を撮りたくなるほど、どれも見た目が洒落ています。

 

「こんなに種類があると、自分で選べない人もいるのでは?」と聞くと、「予約の際に、目的や自転車に乗り慣れているかどうかなどを聞いて、その人に合わせて選んでいます」とのこと。初心者のわたしには、日本製・パナソニックのグリッターをおすすめいただきました。体力に自信がなくても安心の電動アシスト付き、そしてこの日はカメラや資料など手荷物があったので、フロントかごのあるタイプです(貴重品など限られたものだけを持って、残りの荷物を事務所で預かってくれる無料サービスもあるそう。ありがたい!)。

 

パナソニックの「グリッター」 ヘルメットの無料貸出サービスもうれしい

自転車が決まったら、わたしの身長に合わせてサドルの高さなどを調節してくれました。体格に合ったサイズにしないと危険なのはもちろん、疲れやすいんだとか。自転車の選定、サイズ調節、そして実際に乗る車種に触れながら機能や注意点のレクチャーがあり、安心感が違います。

 

そして、自転車と併せて相談したのが、行き先です。やりたいことや時間にあわせて、いくつかコースを提案してくれました。その中から今回は、多治見の南に位置する笠原へ向かうことに。さぁ、いよいよ自転車旅のスタートです。

 

 

自転車ならどこへでも行ける

全長約4.5km、自転車・歩行者専用道路「陶彩の径」

【今回のコース】

◎初級(約16km/ゆったりペースで約3.5時間)

駅北立体駐車場 → 陶彩の径 → 多治見市モザイクタイルミュージアム(小休憩) → オザワモザイクワークス → 楽蔵亭(昼休憩) → 笠原神明宮 → 中島駄菓子店 → 陶彩の径 → 駅北立体駐車場

 

 

やっぱり体は覚えているものですね。最初こそスピードを落とすとふらふらしてしまうこともありましたが、すぐに自転車の感覚を取り戻しました。無料で借りたヘルメットも快適です。旅の入り口、「陶彩の径(とうさいのみち)」の看板が見えてきました。

 

1928年から53年間、多治見駅から笠原町間を結んだ「笠原鉄道」。廃線となったあと、自転車と歩行者専用道路・陶彩の径として整備されました。陶都大橋を渡ってすぐのところから笠原まで続いています。車道の脇を走ることに抵抗のある人も、ここなら車が通らないのでゆったり走行できます。この日もウォーキングやサイクリングを楽しむ人や土岐川で自然学習をする小学生、木陰で遊ぶ園児にすれ違って気持ちもほんわか。

 

車移動では気づくことのない暮らしの風景

緑のトンネルを抜け、ペダルを漕ぎ始めて30分が過ぎる頃、笠原へ到着。電動アシストがあるので道幅の狭い急な坂道も、ペダルは軽くスイスイと気持ちよく進みます。電動アシスト自転車の威力、目を見張るものがあります。体感的にはあっという間で、どこまででも行ける!そんな風に感じてしまうくらいの心地良さ。最高です。

 

立ち寄り先① 暮らしに溶け込むタイル オザワモザイクワークス

センスとアイディアあふれるショールーム

モザイクタイルミュージアム前の広場で水分補給をしたあと、モザイクタイルのメーカー・オザワモザイクワークスへ向かいます。オザワモザイクワークスは、工場のある敷地内にショールームが併設されていて、ここではタイルを使ったワークショップも開催されています。絶妙なニュアンスカラーのタイルがとても素敵で、時間を忘れて見入ってしまいました。いつか自宅のリフォームで取り入れたい、そんな夢が膨らんできます。モザイクタイルミュージアム近くにも姉妹店「&enn」がありますよ。

 

笠原には他にも数多くのタイルメーカーが点在しています。工場を見学できるのは産地ならではの体験なので、笠原に来たら立ち寄りたい場所の一つです。来社される際は、事前にお問い合わせくださいね。

 

立ち寄り先② お腹も心も満たす蕎麦屋 楽蔵亭(らくらてい)

細麺でのど越しと風味の良い蕎麦、見た目も涼やかで美しい!

お昼も過ぎて、そろそろお腹がすいてきました。この日、6月上旬にしては陽射しも強く汗ばむ陽気だったので、サッパリしたものが食べたい!そこで向かったのが、多治見市笠原中央公民館の近くにある蕎麦屋「楽蔵亭」です。威勢の良い掛け声と笑顔で迎えられて店内へ。カウンター席とテーブル席があり、間仕切りや席同士の間隔も取られていて感染症対策もばっちりです。仕事仲間で来ている人、年配のご夫婦、ビジネスマン、常連さんなどなど、15名ほどが入る店内はたくさんの人でにぎわっていました。

 

わたしが注文したのは蕎麦とかき揚げ丼のランチセット(ざるそばをチョイス)です。蕎麦の香りとのど越しを楽しみながら、甘辛いタレでいただくサクサクのかき揚げ。ボリューム満点ですがペロッと完食。とても美味しかったです。

蕎麦湯で一息ついたら、さて、そろそろ駅北立体駐車場へ帰りましょうか。

 

立ち寄り先③ まちの守り神 笠原神明宮

モザイクタイルの先駆者・山内逸三氏による作品『神馬 天空に駆ける』

モザイクタイルミュージアムを右手に見ながら一本脇道に入ります。すると緑で囲まれた荘厳な雰囲気の神社が見えてきました。吸い込まれるように鳥居をくぐると神聖な空気が漂っていて心が鎮まります。境内を散策すると、さすがタイルのまちの神社。各所にタイルが使われています。本殿を左に回り込むと、樹齢を重ねた木々に守られるように大きなレリーフ壁画が目の前に現れ、息をのみました。さまざまな色・形状のタイルがふんだんに使われていて一見の価値ありの大作です。人目につかない場所にそっと存在している様もとても印象的で、圧倒されました。

笠原神明宮は広い境内ですが、常設の駐車場がありません。自転車なら駐車場の有無も気にせず立ち寄れます。

 

立ち寄り先④ 懐かしくてあったかい中島駄菓子店

大人もテンションがあがる、昔ながらの駄菓子屋さん

駅北立体駐車場までの中間地点・滝呂まで戻ってきました。滝呂中央公園のすぐ横に看板は出ていないけれど、なにやらお店らしきものが見えます。ちょっと寄り道してみると……なんと80代のおかあさんが営む昔ながらの駄菓子屋さんでした。店内には、子どもはもちろん大人も目を輝かせる駄菓子の数々。奥にはキッチンがあり鉄板まで!たませんやお好み焼きが注文できるようです。

 

「暑かったでしょう。よぅ来てくれました」と笑顔のおかあさん。初めて来たのに懐かしさを感じます。多治見にこんな素敵なお店があるなんて。自転車旅だから出会えたお店かもしれません。

 

真心が伝わる贈り物。まちの人とのふれあいが旅の醍醐味

「元気な限り、店を続けていきたいと思ってます。また来てちょうだいね」そう言って笑顔で渡してくれたのは3つのラムネ。おかあさんのやさしさが詰まっていて、大事にポケットにしまいました。じんわりあたたかいものが胸に広がります。

 

 

自転車なら移動そのものが旅のアトラクション

「あの角を曲がった先には何があるんだろう」そんな寄り道が楽しい

自転車旅を終えて感じたのは、自動車は便利ですが、目的地への直行便。車では気づくことのない路地やお店、このまちに暮らしている人の顔が見えました。よりディープなまちの魅力が感じられて、何度も行ったことがある場所なのに、とても満足度の高いものになりました。あなたも自転車に乗って、多治見のまちを走ってみませんか?いつもとは違うまちの一面が見られるかもしれません。

 

「たじみレンタサイクル」がスタートして今年で約3年。これまでに累計で1,800台の利用があり、その数は年々増加傾向にあるとのこと。全体の35%がリピーターという数字が、満足度の高さを物語っています。自転車が趣味のブロガー・ゆんともさんが「たじみレンタサイクル」の体験レポートを書いてくれています。ぜひこちらもチェックしてみてください。たじみレンタサイクルの輪が広がるのはうれしいですね。

 

多治見の観光なら「たじみレンタサイクル」で決まり!

自転車でみどころスポットを巡る

https://yuntomo.com/tajimi-rental-cycle/

 

最後に、自転車は誰でも気軽に利用できますが、車の一種であることを忘れてはいけません。2017年に改正された交通ルールを今一度確認して、思いやりの気持ちをもちながら安全運転を心がけたいですね。岐阜県は、大人のヘルメット着用は義務化されていませんが、安心して利用するためには必要なツールです(2022年6月現在)。

 

そして、これからの季節は、日焼けや熱中症対策も必須です。腕カバーや手袋、水分補給は忘れずに、楽しい自転車ライフをあなたも体験してみてください。

 

 

多治見レンタサイクル

【営業時間】8:00~18:30/年中無休(年末年始除く)

【申込み】こちらより

【料金】1日プラン1,000円(Web予約で200円オフ) など

     税抜き価格
     価格は車種によって異なる
     当日受付時にお支払い(クレジット決済、PayPayなど電子マネー決済可)
     領収証の発行可
     LINE公式アカウント(ID:tajimirental-cycle)のお友達登録で次回20%オフクーポンプレゼント

【主催・お問い合わせ】

 多治見市観光協会(たじみDMO) 0572-23-2636(担当:並木)

 

■今回立ち寄ったところ

株式会社オザワモザイクワークス

多治見市笠原町986

【電話】0572-43-2090

 

〇楽蔵亭

多治見市笠原町2069-1

【電話】0572-45-1060

 

笠原神明宮

多治見市笠原町2900-1

【電話】0572-43-6358

 

〇中島駄菓子店

多治見市滝呂町7-100

【定休日】不定休

多治見市観光協会(たじみレンタサイクル駅北立駐店)

507-0038
多治見市白山町1-228
TEL 0572-23-2636
MAIL trc@tajimi-tmo.co.jp
https://onl.bz/DmsWd7J

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