多治見市内にもレンタルオフィスがあることをご存じでしょうか？新たな事業を始める際、手軽に事務所を構えられたり、オフィスの空間を共有することで、異業種の方ともコミュニケーションがとれるのがレンタルオフィスのメリット。すぐに事業をスタートさせたい人、多治見で起業を考えている人は、活用を検討してみては？今回はオフィスを使用する人の実例を交えて紹介します。

■かまや多治見

美濃焼店やアンティーク店など個性豊かな店が点在しており、見て食べて買って楽しい観光地の本町オリベストリート。そこで明治10年から、時代の移り変わりを見てきた三軒長屋が2023年4月、「かまや多治見」として生まれ変わりました。

1階には茶室や雑貨ショップ、カレー店が入っていますが、2階にも事務所やサロン、教室などに利用できるスペースがあります。オリベストリートの歴史を感じられる落ち着いた古民家で、開放感のある部屋が並んでいます。

使用例（英会話教室　Uncle Sam’s English School）

かまや2階ではオーストラリア出身のサムさんによる、英会話教室が開かれています。2022年から始動した英会話教室は子どもからシニアまで、幅広い世代が通っています。

もともとサムさんは日本の歴史や古いものが好きだったそうで、最初にかまやを見学した際も、建物の古さと新しさがミックスされているところが気に入って即決だったのだとか。

かまやでは入居者同士が関わるイベントもあり、新たな交流が生まれる場所となっています。

「かまやの皆さんは優しいし、イベントも楽しいし、とてもいい場所です」とサムさん。

また、1階のイベントスペース（25㎡）も1日単位で利用できます。陶器や絵画などの展示ギャラリー、音楽ライブなどの発表・表現の場として、ワークショップやポップアップストアの会場などさまざまな場面で利用できます。

【場所】かまや多治見2階（多治見市本町6-59-2）空き2部屋

【広さ】（201号室）30.33㎡　（203号室）17.75㎡

【料金】（201号室）82,500円／月　（203号室）55,000円／月

【設備】Wi-Fi、冷暖房、共有ラウンジ

【お問い合わせ】たじみDMO　Tel. 0572-23-2636

詳細はこちら

■ヒラクビル

JR多治見駅から徒歩5分、多治見ながせ商店街にある「ヒラクビル」。タイルがふんだんに使われている空間で、いつも多くの人が行き来しています。

元々、時計店だったビルをリノベーションし、1階には喫茶わに、1・2階にはひらく本屋、2階にレンタルルーム、そしてシェアオフィスを併設しています。また、3階にはたじみDMO（多治見市観光協会）の事務所が入居しています。

レンタルルームにはキッチンも付いています。友人・知人を招いたパーティーはもちろん、飲食店営業許可・菓子製造許可を取得したスペースなので、イベント出店の仕込みやお菓子の製造場所として利用できます。料理教室などのワークショップとして借りる人も。

ヒラクビルのレンタルスペースは、1時間単位で利用可能。最大人数10名ほどが座れるテーブル、プロジェクター内蔵の照明もあり資料投影が可能のため、会議やミーティングにも活用できます。

【場所】ヒラクビル2階（多治見市本町3-25）空き2部屋

【広さ】5.5㎡

【料金】賃貸料　35,200円／月　　共益費　8,800円／月

【設備】デスク、棚、Wi-Fi、複合機、web会議や打ち合わせ用の個室（冷暖房完備）

【入居者特典】1階「喫茶わに」のコーヒーチケットを1,000円引きで購入できます

【お問い合わせ】たじみDMO　Tel. 0572-23-2636

詳細はこちら

■多治見市起業支援センター（BI）

多治見市産業文化センターの2階にある起業支援センター（ビジネス・インキュベータ／通称BI）にも、新たに起業する人や起業間もない人への支援を目的としたレンタルオフィスがあります。このオフィスの特徴は、入居するためのプレゼンテーション審査があり入居期間が3年間と決められていることと、ビジネスの相談や各種支援の紹介をしてくれるBIマネージャーが常駐していることです。BIマネージャーの園原信五さんは金融機関で働いていた経験を活かし、事業計画の立て方や資金繰りの相談などさまざまなサポートをしています。

「ここに入ることによって、私だけでなく多治見市や商工会議所の支援も受けられる。いろんな人の刺激を受けて、気付きを与えてもらって、仕事の幅が広がっていく」と園原さんは話します。

ここには入居者以外にも、園原さんに相談したい人が訪ねてくるのだとか。実際に、相談があったら事業に合うような人や企業を紹介してくれることもあり、BIはビジネスマッチングが叶う場となっています。

使用例（編集者・ライター　笹田理恵さん）

多治見を拠点に編集者・ライターとして活動している笹田理恵さん。本サイト「A2web magazine」の編集担当でもあります。

「仕事柄、パソコンがあれば自宅でも作業ができるので事務所がなくても大丈夫なんです。でもコロナ禍に開業したこともあり、あえてBIに事務所を構えることで人との出会いなど広がることがあるかなと思ったのが入居理由の1つ」と笹田さんは話します。

笹田さんも園原さんのサポートを受けて、BIに入居しました。入居審査のために事業計画や収支計画などを提出する必要がありますが、園原さんから事業として足りない所やもっと伸ばした方が良い所など客観的なアドバイスをもらったそうです。そこで、自分がこれから多治見で何をするべきなのかが具体的に固まっていったのだとか。入居後もBIにいるからこそ、さまざまな業種のクライアントや共に仕事をする仲間との縁もたくさん生まれたそうです。

常にBIマネージャーの園原さんや行政などが、見守り、応援をしてくれるレンタルオフィスとなっています。入居審査会は毎年2月、6月、10月に行われます。多治見での新規事業を検討する人は、ぜひマネージャーの園原さんに相談してみては。

【場所】多治見市産業文化センター2階（多治見市新町1-23）空き4部屋

【広さ】（A室-3）18㎡　（B室）21㎡　（C室）22㎡　（F室）16㎡

【料金】（A室-3）21,960円／月　（B室）25,620円／月　（C室）26,840円／月　（F室）19,520円／月　　※光熱水費込みで月1,220円／㎡

【設備】デスク、棚、Wi-Fi、複合機、web会議や打ち合わせ用の個室（冷暖房完備）

【お問い合わせ】

多治見市起業支援センター　マネージャー園原　Tel. 0572-25-3366

多治見市役所産業観光課　起業支援センター担当　Tel. 0572-22-1252（直通）

詳細はこちら