現代陶芸美術館「伊藤慶二 祈・これから」
現代陶芸美術館で、岐阜県土岐市出身の陶芸家・伊藤慶二さんの展覧会が開催されます。伊藤さんは、現在も土岐市を拠点に制作を続けています。

武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で油画を学んだ後、美濃へ戻り岐阜県陶磁器試験場に勤めた伊藤さんは、陶磁器デザイナーの日根野作三さんとの出会いなどを通じ、本格的に陶芸の道に入りました。
クラフトの器から始まった伊藤さんのやきものの制作は、すぐに陶による造形、オブジェへと拡がりをみせ、多様なメディウムを取り入れながら、軽やかに、自在に展開していきました。

多岐にわたる創作を貫くものは、ひとの精神、生活、そして社会に対する真摯なまなざしです。
寡黙ながら、確かな手触りと存在感を抱えるその作品は、私たちを取り巻く社会、日々の生活、当たり前に在るものごとの根底への思索を誘います。
今回の展覧会では、今年90歳を迎える伊藤慶二さんのまなざしが伝わる「HIROSHIMA」「沈黙」「尺度」「いのり」などの代表的なシリーズをはじめ、新作となるインスタレーションを通じて、その足跡と、とめどない創作の現在地が紹介されています。
ぜひお出かけください。

■伊藤慶二 祈・これから
【会期】2025年6月28日(土)~9月28日(日)
【休館】月曜日(祝日を除く/月曜祝日の場合は翌平日)
【時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーI・Ⅱ
【観覧料】一般1,000円、大学生800円、高校生以下無料
【展示解説】7月6日、8月3日、9月7日(すべて日曜) 各日14:00~
※展覧会の詳細はこちらをご覧ください
■関連企画① アーティストトーク「伊藤慶二 これまで・これから」
【日時】7月13日(日)14:00~15:30
【会場】セラミックパークMINO イベントホール
【登壇】伊藤慶二、板橋廣美(陶芸家)、長瀬夕子(小山登美夫ギャラリー ディレクター)
【参加料】無料(申込フォーム)
■関連企画② 作陶館とワークショップ「あなたのための陶額をつくろう」
【日時】2025年 8月2日(土)13:30-15:30
【会場】セラミックパークMINO 作陶館
【対象】小学生以上(小・中学生の方は要保護者同伴)
【参加費】1,500円(申込フォーム)
その他関連企画については、こちらをご覧ください。

507-0801
多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
TEL 0572-28-3100
https://www.cpm-gifu.jp/museum/