多治見のまちをぐっと掘り下げるまち歩き「深堀りさんぽ」~②滝呂町(29区)
2025年冬号からリニューアルした、多治見のまちなか情報誌『あっつう』。3月に発行された春号でも、まちのさまざまな話題を取材し、発信しています。多治見のまちを散歩しながら魅力をぐっと深く掘り下げる連載企画「深堀りさんぽ」も好評!
今回の春号で深掘りしたのは「滝呂町(29区)」です。いつもの道も、ちょっと視点を変えるだけで新しい発見がきっとあるはず。ローカルでディープなまちあるきを楽しんでみませんか?
1:滝呂町って、どんなまち?

多治見駅から笠原方面へ車で約10分の位置にある滝呂町。かつてはあちこちに石炭窯が並び、100本を超える煙突が立っていた地域です。銀行や商店、診療所など生活に必要なものが全て揃い、小さな会社や工房が分業しながら町全体でひとつの器を作りあげていました。その名残から小径や一方通行の道が多く、古き良き時代の空気が感じられます。古くから窯業で栄えてきた滝呂町29区を散歩します。

深堀りのヒントを頂くべくお話を伺ったのは、古川美希さん。瑞浪出身の美希さんは、滝呂の”お城”に嫁いで16年。地区の民生委員も務めています。散歩中も「陶苑しばらくの嫁」と言うだけで話が通じる、顔の見える関係性がありました。滝呂に駄菓子屋があった頃は「玉せん」を家族で分け合って食べた思い出もあるのだとか。
美希さんとあっつう編集メンバーで、滝呂のまちをさんぽして見つけた深堀りスポットを紹介。誌面では載せきれなかったオフショット満載でお届けします。
2:編集メンバーが歩いて見つけた、深堀りスポット5選

喫茶ポケット
1976年、製陶所の跡地にオープン。かつては窯業に携わる人がたくさん集う憩いの場所でした。店名は「大通りから小道に入った場所」という由来から付けられています。モーニングはコーヒーとゆで卵、食パンです。

案内人・美希さんのオススメは、町内にある山豊製麺の麺を使った焼きそば(500円)。アツアツの鉄板に卵を敷いた昔から変わらない味です。
喫茶ポケット
住所:多治見市滝呂町5-7
営業時間:8:00~夕暮れまで(モーニング 8:00~11:00)
定休日:不定休
電話:0572-23-6261

陶苑 しばらく陶磁器資料館
岐阜県の「まちかど美術館」に認定されている「陶苑 しばらく陶磁器資料館」。ギフトセンターの開業にあたり、ひときわ目を引く建物にしようと城好きの店主・吉川鉑之(はくゆき)さんが郡上八幡城を模して建てました。外観はまるで滝呂のお城!

1階は陶器を中心とした小売スペース、2階は滝呂の歴史を紐解く資料館です。丁寧なものづくりで知られ、貿易品としても親しまれた滝呂の洋食器の歩みを知ることができます。館内では多治見市近郊の文化財や人間国宝の作品も展示。
陶苑 しばらく陶磁器資料館
住所:多治見市滝呂町6-1(吉川商店)
電話:0572-22-7661
※来店前に要事前連絡

菓子処 やまもり
明治43年創業の老舗和菓子店。サクッと香ばしいかりんとう饅頭は沖縄産黒糖や国産小麦、たっぷりのごまを使い手間暇かけて作っています。米油で揚げているため軽やかな口当たり。

2009年の発売以降口コミで評判が広がり1番人気の商品に。湿気に弱い商品のため、カリカリ食感を長持ちさせるためには冷蔵庫での保管がオススメです。
菓子処 やまもり
住所:多治見市滝呂町10-8
営業時間:9:00~18:30
定休日:水曜、第三火曜
電話:0572-22-4591
※予約しておくと商品のお渡しがスムーズです

御菓子処 港屋
1950年創業。大福や羊羹をはじめとする伝統的な和菓子を丁寧に作り続けています。なかでも人気の栗大福は、薄皮のやわらかな餅に栗とあんこがたっぷり。全国菓子大博覧会で名誉総裁賞に選ばれた自慢の一品です。春先にはいちご大福や自家製ジャムを使用したいちごブッセも登場します。

御菓子処 港屋
住所:多治見市滝呂町1-70
営業時間:8:30~19:00
定休日:月曜
電話:0572-22-1668

滝呂神明神社磁器狛犬
陶製の狛犬は室町時代以降、美濃や尾張で多く作られましたが、磁土を使った磁器製の狛犬は非常に珍しく貴重な存在です。無釉の磁器狛犬は自然釉と緋色が特徴的。瑠璃釉の狛犬は阿形・吽形一対がそろい、白と瑠璃の釉薬を反転させた装飾が見どころです。
多治見市有形文化財(工芸) 指定:平成24年3月29日
所蔵場所:多治見市滝呂区民会館2階
※見学の場合は区民会館事務所にて受付

滝呂神明神社
住所:多治見市滝呂町11-5299-1
3:滝呂をもっと滝呂を知りたい! オススメのさんぽスポット

陶彩の径(とうさいのみち)
全長4.6キロの歩行者・自転車専用道路は、1928年から笠原鉄道が廃止になるまでの50年間、多治見駅から笠原町へ電車が走った道。現在はサクラ並木がきれいな遊歩道に。多治見駅の方から滝呂に向かって歩く際の散歩道としてオススメ。

滝呂中央公園
陶彩の径沿いにあるため車通りを気にせず、子どもたちが思いきり走り回れる公園。隣には児童館もあります。

観音堂
秘仏の千手観音が祀られています。向かいには子安観音も。

子安観音
全体に丸みを帯びていて、優しい顔の観音様。すぐ下には弁天池があり、弁天様も祀られています。

今回は、古くから窯業で栄えた滝呂町の29区を歩きましたが、住宅街として多くの人が暮らすエリアも広がっているまちです。まち自体が広く、地区によって違った顔が見えてきます。きっと季節によっても風景が変わるはず。おいしいものも、もっともっとあるのでは?と、まだまだ掘り下げたい気持ちになりました。 滝呂のりさんぽ第二弾も計画しています!
あっつう春号は、多治見駅観光案内所や陶都創造館、ヒラクビル、市内の店舗などで配布中。あっつう片手に、多治見のまちを歩いてみませんか?
