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例) 多治見 まち イベント

場所  2023.05.16

多治見で愛されるローカルスーパーを突撃!vol.3 安藤商店 編

あっつう度

今回のメインは、まちの小さな商店ながら一人一人の細やかな要望に寄り添ってくれる食料品店。マルナカストアーオオマツフードと続き、3店舗目は安藤商店をご紹介します。常連さんにも一見さんにも優しいお店に、苗字が同じA2編集部・安藤が突撃してみました!

 

私は実家暮らしをしているので、なかなか生鮮食品を買う機会がありません。ましてや今回伺うのは常連さんが多そうな個人商店。料理初心者の私は、ドキドキしながら取材を始めました。

 

銀座商店街アーケード

 

多治見駅から徒歩10分。「ぎんざ」と書かれたアーケードが象徴的な多治見銀座商店街は、明治時代や大正時代から多くの店が立ち並び、後に銀座商店街と名づけられました。昔は肩がぶつかり合うほどにぎわっていたのだとか。今では落ち着きを取り戻し、ノスタルジックな雰囲気が漂う商店街の一角に、昭和25年開業の安藤商店があります。開業からほとんど変わらぬ姿で今年74年目を迎えました。今では商店街の顔として、地域の方々に親しまれています。

 

2代目の店主、安藤光広さんはなんと74歳。今でも現役で店に立ち、取材中もてきぱきと魚をおろし、軽快に作業を進めていました。

 

 

金曜日は、揚げ物が並ぶフライデー!

 

 

金曜日の15時30分、店を訪れると続々とお客さんが集まってきます。金曜日は英語でフライデーなので、毎週金曜日は揚げ物(フライ)が多く並ぶのだとか。店の裏ではパートさんが次々にフライを揚げ、出来上がったものから店頭に運ばれていきます。トレーにのったお好みの揚げ物をレジまで持っていくと、会計をして袋に入れてくれます。

 

「太刀魚のフライができたよー!」「コロッケ2つちょうだい!」「今日カキフライある?」パートさんとお客さんの掛け合いがにぎやかになり、店内はたちまち満員に。

 

お客さんで賑わう店内

玉ねぎのかきあげやまいたけの天ぷら、アジやカキ、太刀魚のフライなど週によって揚げ物の種類は変わります。

 

「どれもおいしいよ。玉ねぎやにんじんなどはここで切って仕込んでいるし、魚は生のものを捌いてからフライにしているからね」と安藤さん。

 

揚げ物は手間がかかり、匂いもつくため、家で揚げない人も増えてきました。だからこそ添加物が一切入っていない、作り立てのおいしい安藤商店の揚げ物は人気があるのでしょう。ぜひ金曜日の15時過ぎ頃、どんなフライがあるかお店をのぞいてみてください。

 

 

安くておいしい食材を求めて、仕入れ場所を変える

 

 

店内にはメインとなる生鮮食品をはじめ、お惣菜、パンやお菓子、レトルト食品などがあります。仕入れのこだわりを伺うと、安くて美味しいものが一番の基本なのだそう。

「鮮魚、果物、野菜など市場によって得意なものが違う。だからそれぞれ一番おいしいものがそろう市場に仕入れに行っている。前は、新鮮な魚を求めて愛知県南知多の師崎まで行っていたんだよ」と安藤さんは話します。

 

 

数ある商品の中でも、一番人気は刺身です。生の魚を安藤さん自らおろしてパック詰めをしていくため、捌きたてを購入できます。その時々の旬なものを買い付けており、取材日(3月末)は定番のマグロの他に、金目鯛やサワラの刺身がありました。

 

そのような新鮮な鮮魚が並ぶコーナーで、どうしても気になる商品が……。

 

赤なまこ 鉄分が豊富で女性には特におすすめ!

安藤さんもおすすめの赤ナマコです。そのまま生で食べられるので、普段料理をしない私にもうれしい逸品。酢とゆずの皮でさっぱりと味付けられており、コリコリとした食感がやみつきになります。ついついお酒が進んでしまう味付けで、安藤さんも自分の晩酌のおかずのつもりで作っているのだとか。冷蔵庫で1週間程度保存でき、2、3日経つと少しずつ柔らかくなるため食感の違いも楽しめます。

 

安藤商店の名物といえばイカの塩辛ですが、残念ながら冬季限定のため手に入れることができませんでした。塩辛に使用するいかの味噌がおいしい時期は、約10日間と短いそうです。その味噌の鮮度を落とさず保存するために、わざわざ-60℃の冷凍庫を購入したという強いこだわり。来冬こそはと個人的に狙っている品です。

 

 

超!地域密着型商店ならではのサービス

 

 

常連さんが集う個人商店は、少しだけハードルの高さを感じていましたが、心配不要でした。分からないことがあれば店主の安藤さんをはじめ、社員の方やパートさんが旬の食材や調理法などを教えてくれます。

 

「この間なんて、卵を2つだけで売っちゃった」「金額を言ってくれれば、持参した皿に刺身の盛り合わせも作れるよ」と笑顔で話す安藤さん。こんなことまでしてくれるの?と、地域に根付いた商店だからこその驚くようなサービスも。

 

店主の安藤充広さん

「お客さんと会話するのが楽しいし、お客さんのおいしかったという言葉を聞く時が一番楽しい」と安藤さんは嬉しそうに話します。どこか懐かしさを感じる店内は、その言葉通りいつも活気にあふれています。

 

「同じ苗字だし、3代目にならんか?笑」と冗談のように言われましたが、現在安藤商店には3代目となる後継ぎがいないのだとか。こんなにすてきな店だからこそ、未来につないでほしいと願うばかりです。

 

地域の方々に必要とされ、愛される安藤商店。ぜひ銀座商店街を目掛けて足を運んでみませんか。

 

◎マルショウフード(安藤商店)

【営業時間】9:30~18:00

【定休日】日曜日、祝日

【駐車場】なし

 

【イベント】

・金曜日は「フライデー」 15:00頃~ (揚げ物が多く並ぶ日)

・毎月第3土曜日 銀座商店街にて「銀ぶら市」  9:00~12:00

マルショウフード(安藤商店)

507-0831
多治見市新町2-31
TEL 0572-22-2856
https://www.marushofood.com/

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