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例) 多治見 まち イベント

場所  2023.07.18

建物の魅力がまちと調和する「第28回多治見ハーモニー大賞」

あっつう度

新しいものと古いもの、そのどちらの良さも感じられる建物が多い多治見。そんな多治見のまちに調和し、美観的にも優れている建造物を表彰するのが「多治見ハーモニー大賞」です。毎年、多治見商工会議所が開催しており、2023年度で28回目となります。昨年に続き、今年も受賞した建物へ伺いました。

 

建物の魅力がまちと調和する「多治見ハーモニー大賞」

 

 

🔳第28回ハーモニー大賞  市之倉ベーカリーyakidokoro 壱

 

 

大賞に輝いたのは、市之倉に2022年12月にオープンしたパン店「市之倉ベーカリーyakidokoro 壱」。建物は、宿泊施設や陶芸工房がある「市之倉ビレッジ」の敷地内にあります。もともと窯元跡地の美濃焼販売店だった建物をリノベーションしており、和モダンでオシャレな内外装などが評価されました。1階は厨房と販売スペース、2階はギャラリーとイートインができるスペースになっています。

 

 

厨房が併設されている1階の販売スペースでは、パンの良い香りが漂っています。パンは常時40~50種類焼き上げており、クランベリーとくるみの入ったパンや大人から子どもまで食べられるマイルドなカレーパンが人気だそうです。

 

あたたかみのある雰囲気のイートインスペース

2階のイートインスペースは家具の設置や床の張替以外、柱や壁など改修前のまま残しているそうです。そのため開放感のある高い天井や、味わいのある柱など1階の販売スペースとは雰囲気ががらりと変わります。パン店では珍しい座敷もあるため、子ども連れでもゆっくりと過ごせます。また、自由に使えるトースターや取り皿、手が洗えるタイルシンクがあるのもうれしいポイント!

 

ギャラリーでは現在、丸モ高木陶器のマグカップやグラスなどが展示され購入も可能です。「今後は地元作家の作品も展示していきたい」と店長の永屋祐志(ながや ゆうじ)さんは話します。

 

市之倉ベーカリーyakidokoro 壱の店長の永屋さん

今年の春に敷地内の宿泊施設もオープンし、ますます盛り上がりを見せる市之倉ビレッジ。

店長の永屋さんは「市之倉に人が来てもらえるような場所づくりをしていきたい」と意気込みます。ぜひ、おいしいパンを食べながら、木のぬくもりを感じられる店内で一息ついてみてはいかがでしょうか。

 

市之倉ベーカリーyakidokoro 壱

多治見市市之倉町2-81

【営業時間】10:00~18:00(パンが売り切れ次第閉店予定)

【定休日】火曜日・水曜日

【電話番号】0572-51-1162

 

 

🔳特別賞 東濃信用金庫本店

 

 

地域資源を活用した産業振興につながる取り組みを行う施設を表彰する特別賞には、東濃信用金庫本店が選ばれました。今年3月に始動した新本店は鉄骨造りの9階建ての建物です。地下に3日分の汚水を溜めておける水槽や、震度6を震度3まで抑えられる免震構造など災害の対策も厳重にされています。

 

外観はろくろでひねったような形や上昇気流をモチーフとし、ねじれるような特徴的なデザインになっています。内観には笠原のタイルや東濃ヒノキがふんだんに使用されています。

 

3階からはコーポレートフラワーであるマーガレットのモザイクタイルアートが見える
故 加藤孝造作 陶壁「みのり」

旧本店の1階にあった重要無形文化財保持者(人間国宝)の故・加藤孝造さんが手がけた陶壁「みのり」。麦畑に昇る太陽が表現されており、生命の力強さを感じられます。重さが1.2トンもあるこの大きな陶壁は1986年に設置されました。新本店建て替えの際に2階に移設され、隣接するホールは作品から名前を取り「みのりホール」と名付けられました。

 

左から東濃信用金庫の松本課長、唐澤部長

一般の人でも自由に入ることができる1階エントランスホールには、約10,000個のデザインタイルや東濃ヒノキとともに志野、織部、黄瀬戸の陶壁があります。志野は安藤工さん、織部は鈴木徹さん、黄瀬戸は林恭助さんがそれぞれ制作しました。3名とも今後の美濃陶芸を牽引する陶芸作家です。ショーケースにも著名な陶芸作家の作品が飾られており、まるで美術館のような雰囲気となっています。

 

「陶壁をぜひ見に来てほしい」と話すのは東濃信用金庫の唐澤部長と松本課長。信用金庫としての利用はもちろん、やきもののまちならではの美濃焼やタイルの魅力がつまった空間を味わうことができます。

 

東濃信用金庫本店

多治見市本町2丁目5番地の1

【電話番号】0572-22-1151

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