現代陶芸美術館「うつわの大中小展」
一般に、椀や皿、壺などの器物は、それぞれの用途に応じて、おのずとその大きさが決まっています。例えば、抹茶椀なら掌にすっぽりと収まる寸法、洋食器のミート皿は23~25㎝の径、そして漬物壺はキッチンに収納でき、女性にも扱いやすいサイズといった具合。いずれも飲食を中心とした慣習などによって定着し、それが今日まで伝わってきました。
一方でこれらと同様の形状ながら異なるスケール感を持ったものも存在します。ドールハウスのミニチュア食器や、見栄えよく大きなものが好まれる飾皿・飾壺などが代表例といえるでしょう。
本展覧会はこうした「うつわ」たちを「大きさ」という観点から読み解きます。
また、皇居宮殿竹の間に飾られている人間国宝・加藤土師萌作の飾壺の姉妹作「黄地金襴手菊文蓋付大飾壺(おうじきんらんできくもんふたつきおおかざりつぼ)」(高さ1.5m)が初公開されます。一般には非公開となっている宮殿の作とは色違いですが、圧倒されるほどの大きさ、上品な金襴手の装飾など重なる部分も多いので、是非、間近でご覧ください。
■うつわの大中小展
【会期】2024年3月16日(土)~5月26日(日)
【休館】月曜日、4月30日(火)、5月7日(火)
(ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館)
【時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーI
【観覧料】一般340円、大学生220円、高校生以下無料
【主催】岐阜県現代陶芸美術館
■関連企画① MoMCAの小さな図工室 こどもの日スペシャル★
切って貼って!みんなの大飾壺に飾り付けよう
【日時】5月4日(土・祝)13:30~16:00
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
※参加費無料 要観覧券(高校生以下無料)・事前申込不要
■関連企画② 土師萌さんに挑戦!上絵のかざりつぼをつくろう
【日時】4月13日(土)13:00~15:30、5月25日(土)13:30~15:00(2回連続講座)
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ セラミックパークMINO作陶館
【参加費】2,000円
【定員】12名(小学3年生以上/小学生の場合は保護者同伴)
※お申込み、詳細はこちら
■関連企画③ ギャラリートーク
【日時】3月30日(土)、4月27日(土)、5月19日(日)14:00~
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
※参加費無料 要観覧券(高校生以下無料)・事前申込不要
サムネイル 加藤土師萌 《黄地金襴手菊文蓋付大飾壺》 1968年 岐阜県現代陶芸美術館蔵 H150.0cm
507-0801
多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
TEL 0572-28-3100
https://www.cpm-gifu.jp/museum/