多治見市モザイクタイルミュージアム企画展「旅するタイルー先駆者たちの足跡ー」
多治見市モザイクタイルミュージアムでは、美濃焼タイルを全国に広める重要な役割を担った販売営業にスポットをあてた展示「旅するタイルー先駆者たちの足跡ー」が開催しています。
タイトルにもある「旅に出る」という表現は、遠くに行くことや旅行を意味しているのではなく、多治見市周辺の主にやきもの業者の間で「やきものの販売営業で各地へ向かう」という意味で使われてきました。タイル産業の黎明期を支えてきた人々が、どのような方法でタイルを全国や世界に広め、そのノウハウが現代にどう活かされているのかを展示を通じて探ります。

「タイルの色合いや質感を伝えるためには本物を持って行く必要があった。重い荷物を持って日本や海外にも津々浦々巡ったんだよ」と話すのは、外装タイルなどを製造する株式会社カネキ製陶所の宮川憲太郎さん。タイルを入れるとカバンの重さは約20キロにもなったそうです。宮川さんが当時使っていたカバンは、タイルが割れないよう飛行機の機内に持ち込める最大サイズに合わせてつくったオーダーメイド品なのだとか。
この展示では、昭和30年代の営業担当者が使用していた革製カバン3点をはじめ、地図やタイルの見本帳などの実際の道具や、旅をすることに携わっていた方々へのインタビューが見られます。どのようにしてタイルが全国そして世界へと広まっていったのか、当時の貴重な品とともに軌跡を辿ってみては。
■旅するタイルー先駆者たちの足跡ー
【会期】2025年5月24日(土)~9月28日(日) ※月曜休館(祝日の場合は翌平日)
【時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【場所】多治見市モザイクタイルミュージアム 3Fギャラリー
【観覧料】一般500円、団体400円、高校生以下無料、障がい者手帖をお持ちの方及び付き添い1名様無料
【主催】多治見市モザイクタイルミュージアム
【協力】株式会社カネキ製陶所、株式会社サンワ、株式会社古川タイル、株式会社ミキ、多治見市図書館郷土資料室、入谷弘喜、隅谷洋里
関連企画①ギャラリートーク「今こそ語ろうモザイクタイルー旅するタイル編ー」
株式会社カネキ製陶所の宮川憲太郎さんとモザイクタイルミュージアムの学芸員によるトークイベントが行われます。展示資料のことや、裏話・体験談など、タイルにまつわる貴重なおはなしが聞けるかもしれません。
【日時】2025年6月21日(土)14:00~14:30
【ゲスト】株式会社カネキ製陶所 取締役会長 宮川憲太郎
【会場】多治見市モザイクタイルミュージアム 3Fギャラリー
【定員】約20名
【申込】メールにて参加希望人数、代表者氏名、電話番号を明記の上、お申し込みください press@mosaictile-museum.jp
関連企画②なつやすみ×特別展示関連企画 ワークショップ「発見!きみの見本帳」
昔はタイル販売を専門とする会社の人が、ダンボールを切ったものを台紙にして見本帳をつくることがあったそうです。たくさんのタイルが発見できるミュージアムでお気に入りのタイルを発掘して見本帳をつくってみましょう!
【開催日】2025年8月23日(土)、8月24日(日)
※時間が決まり次第、ホームページにてお知らせされます
【会場】多治見市モザイクタイルミュージアム 2F特設会場

■多治見市モザイクタイルミュージアム 開館9周年記念タイル配布
2016年6月4日にオープンしたモザイクタイルミュージアムは今年で9周年を迎えました。感謝の気持ちを込めて、観覧券をお求めの方に9周年記念タイルがプレゼントされます。
【日時】2025年6月4日(水)9:00~(先着1,000人)
【場所】多治見市モザイクタイルミュージアム
507-0901
多治見市笠原町2082-5
TEL 0572-43-5101
MAIL info@mosaictile-museum.jp
https://www.mosaictile-museum.jp/