美濃焼ミュージアム 企画展「明治・西浦焼の世界」
「西浦焼」とは土岐郡多治見町(現多治見市)を中心に、明治初期より三代から五代・西浦圓治のもとで製作されたやきもののことをいいます。なかでも五代・西浦圓治が明治30年代から44年にかけて製作した、釉下彩(ゆうかさい)と呼ばれる作品が広く知られています。
「釉下彩とは、透明釉の下に多彩な色によって絵や文様を施す技法です。釉薬の下で発色するため、上絵具などのはっきりとした色合いに比べて柔らかな雰囲気が特徴です。さらに図柄・形状についても、明治後期にヨーロッパで流行したアール・ヌーヴォー様式を採り入れているものが多く、世界的に見ても時代の先端をいく陶磁器でした」
〈美濃焼ミュージアム:岩城学芸員〉
明治時代、西浦焼は一つのブランドとして確立され、多くは欧米向けの輸出品として販売されました。現在、国内にはほとんど作品が残されておらず、幻のやきものとなった西浦焼。今回の企画展では、明治時代に作られた西浦焼・釉下彩の作品を中心に、同時代の国内外の作品が展示されます。
■明治・西浦焼の世界
【会期】2023年3月11日(土)~12月24日(日)
【時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
【場所】美濃焼ミュージアム ギャラリーS1
【入館料】一般320円(260円)、大学生210円(150円)
※( )は20名以上の団体料金
※高校生以下、障害者手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料
507-0801
東町1-9-27
TEL 0572-23-1191
https://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/