モザイクタイルミュージアム 企画展 「アート」を組む人々
ミスズアートとモザイクタイル画の仕事
2020年に急逝した曽根研さんと、曽根さんの祖父の代から続いていた「ミスズアート・スタジオ」に注目し、モザイクタイルの絵画表現を担った職人たちを紹介する企画展が多治見市モザイクタイルミュージアムで開催されています。
豊富な色数を誇るモザイクタイルを組み合わせて絵画や模様を作る仕事のことを、この地の人々は「アートを組む」と表現します。1948年、米軍羽田空港ターミナルに施工された1センチ角のモザイクタイルによる壁画を皮切りに、1950年代から岡本太郎さんをはじめとする芸術家がアート制作を盛り上げていきました。
モザイクタイルの普及には、笠原における施釉磁器モザイクタイルの開発と、量産体制の確立が大きく影響しています。その流れは身近な公共建築や銭湯、商店街などにも広がり、多治見でもアートを組む職人を多数輩出。その一つがミスズアート・スタジオでした。
現在、大掛かりなモザイクタイル画の需要は減少していますが、大きな壁面を利用した絵画的な表現は、豊富な色や形を組み合わせられるモザイクタイルの真骨頂ともいえます。今回の展示では、3代にわたるミスズアート・スタジオの作品を軸として、まち中を彩ってきたモザイクタイル・アートを紹介します。「モザイクタイルの可能性を感じていただきたい」と話すのは学芸員の村山閑さん。
ぜひお出かけください。
◎今回の展示会の見どころ
①モザイクタイル壁画が流行するきっかけを作ったと言われる 岡本太郎さん。ミスズアート・スタジオに残されていた 、岡本太郎さんによるモザイクタイル画の下絵「青春」を、約 14 年ぶりに公開します。
②多治見で3代続いたミスズアート・スタジオの作品を貴重な写真のスライドを使って紹介するほか、3代目・曽根研さんのモザイク作品を展示します。
③デザイナーの佐藤卓さんがデザインした、 銀座松屋モザイクタイルの地下通路 。その「アート」を組む仕事に携わった横井アート・横井浩之さんのほか、市内で活躍した「アート」を組む職人の仕事も併せて紹介します。
■「アート」を組む人々~ミスズアートとモザイクタイル画の仕事~
【会期】2023年5月20日(土)~8月27日(日)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日)
【時間】9:00~17:00(最終入館は16:30)
【会場】多治見市モザイクタイルミュージアム
【入場料】一般310円、団体250円
※高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方及び付き添い1名様無料
【協力】西村陸、曽根研回顧展有志の会
詳細はこちらをご覧ください フライヤー(表面)・フライヤー(裏面)
507-0901
笠原町2082-5
TEL 0572-43-5101
MAIL info@mosaictile-museum.jp
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