多治見市陶磁器意匠研究所の卒業生で陶芸作家として国内外で活躍している大江憲一さん（土岐市在住）の個展が開催されます。

入学当時、高校を出たばかりの大江さんの印象を、陶磁器意匠研究所の所長・中島晴美さんはこのように振り返ります。

「彼は、はなから我儘な土の可塑性（※）を真正面から受け入れ、嬉々として無邪気に遊んでいるかのように土を扱った。（中略）可塑性に踏み込みすぎれば生々しくなりかねない土の饒舌な我儘を、寸前で自分の手元に引き寄せ、耳を澄ませ土の声を聴くように制作する。それは、あたかも素材の特性を消し去り、機能一辺倒の当時の意匠研究所の陶磁器デザインの歴史に異議を申し立てるようでもあった」

※可塑性（かそせい）固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質。　「デジタル大辞泉」

会期中には、第21期セラミックスラボ研究生（外国人特別選考5名）による前期制作展も開催されます。ぜひ足をお運びください。

■ishoken gallery vol.15　大江憲一

【会期】2023年9月16日（土）～10月22日（日）

【時間】9:00～17:00

【会場】多治見市陶磁器意匠研究所（本館1階）ishoken gallery

※入場無料、会期中無休

■関連事業①　大江憲一　公開特別実習

研究生の授業「特別実習」が一般公開されます。

【日時】9月16日（土）14:00～15:30

【会場】多治見市陶磁器意匠研究所 講義室

【申込み】多治見市陶磁器意匠研究所 人財育成グループ　0572-22-4731

※聴講無料

■関連事業②　第21期セラミックスラボ前期制作展

多治見市陶磁器意匠研究所・第21期セラミックスラボ研究生5名（アンディ＝ナカヒラ、チン＝イェンユウ、マティヤ＝クルスティッチ、メロディ＝ラザカ、ウロス＝オグリゾヴィッチ）による展覧会です。

【会期】9月16日（土）～10月22日（日）

【時間】9:00～17:00

【会場】多治見市陶磁器意匠研究所（本館2階）展示室

※入場無料、会期中無休