現代陶芸美術館「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」
自分の生きている‟現代”を表現したい
三島喜美代さんは、大阪市と土岐市を制作の拠点として活動され、陶で雑誌や新聞、ダンボールなどを表現する革新的な作品で知られています。その活動と作品は、陶表現と現代美術の世界にわたって展開されてきました。
油絵からスタートした三島さんは、1960年代には雑誌や新聞紙を画面に切り貼りした、コラージュの平面作品で注目を集めます。
コラージュ作品にはたくさんの新聞が使われいます。ある時その新聞が床に置いてある様子を見て、「立体の方が、小さくても存在感があっておもしろい」と思ったのがきっかけで、新聞を陶に転写する表現に取り組み始めます。
三島さんの陶による割れる印刷物は、平らに伸ばした粘土を造形し、シルクスクリーンで印刷した転写紙を使って文字などを焼き付けたり、手描きを加えて完成させます。
平面から立体へ、そして実物大から巨大な作品へ
当初、実物大で制作していた立体作品ですが、どんどん大きなものに取り組むように。情報化社会や大量消費社会のなかで作られては廃棄される、新聞やチラシ、ゴミを題材とする作品は、ユーモアを含んだ表現であるとともに、現代社会の問題をみつめる三島さんのまなざしを伝えています。
好奇心を原動力としたその創作活動は、90歳を迎えた今、国際的な評価もますます高まりをみせています。
初公開作品&最新作を含む約100点を展示
今回の展示では、三島さんが見つめ、挑み続ける創作の世界を初公開作品を含む初期の作品から最新作までを通じて紹介する、過去最大規模の個展で、岐阜県現代陶芸美術館でのみ開催されるものです。どうぞご期待ください。
セラミックパークMINOの敷地内、屋外空間にも作品が展示されているので、ぜひ探してみてくださいね。
【会期】2023年9月16日(土)~11月26日(日)
【休館】月曜日(祝日を除く)、10月10日(火)
【時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【会場】岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーI・Ⅱ
【観覧料】一般1,000円、大学生800円、高校生以下無料
【展示解説】10月15日(日)、11月12日(日)14:00~
【共催】中日新聞社
【協賛】加藤智子
■関連事業① ワークショップ「転写紙でコラージュ」
三島さんの平面作品には新聞などをコラージュした作品があります。また陶の作品に用いられている転写の技法は、陶磁器の大量生産と深く結びついています。転写に使用される転写紙に目を向けて、コラージュの感覚でオリジナルの器をつくってみましょう。
【日時】2023年10月22日(日)13:30~15:00
【対象】小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
【定員】15名
【参加費】700円
【申込み】web
■関連事業② ワークショップ「リユースに挑戦!フリンジふわふわバッグをつくろう」
着古した服、穴が開いてしまった洗濯ネット……身の回りにある要らなくなってしまった布を使って、オリジナルのポシェットバッグをつくります。
【日時】2023年10月28日(土)13:30~15:30
【企画・指導】アンファッションカレッジ
【対象】小学3年生以上
【定員】15名
【参加費】500円
【申込み】web
■関連事業③ MoMCAやわらかアート・ツアー
感想を交わし合ったり、いつもとはちょっと違った視点から眺めてみたり。子どもも大人も楽しめる、参加型のやわらかい鑑賞ツアーです。
【日時】2023年11月5日(日)14:00~14:30
【対象】どなたでも
【参加費】無料(要観覧料)
■読者プレゼントのお知らせ
InstagramのA2 web magazineアカウントをフォロー&「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」の投稿(こちら)を‟いいね”してくださった方限定で、「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」ペア入場券を抽選で5名の方にプレゼントします。
【応募期間】2023年9月28日(木)~10月11日(水)17:00まで
【応募資格】Instagramの公開アカウントをお持ちの方
【応募方法】
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【プレゼント内容】「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」ペア入場券
【当選者数】5名様
【当選発表】当選者の方にはダイレクトメッセージにて当選のご連絡を差し上げます
【注意事項】
・当選時にフォローを外されてる方、非公開アカウントの方は当選の対象外とさせていただきます
・当選商品の発送は、国内のみとさせていただきます
・当選時にご入力いただきます個人情報は、商品の発送のみに使用し、それ以外の目的では利用いたしません
サムネイル画像 「Copy’78-’80」(1978-80年)滋賀県立陶芸の森 撮影:杉本賢正
507-0801
東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
TEL 0572-28-3100
https://www.cpm-gifu.jp/museum/